ネットワールド、300万円を切る中小向けサーバー仮想化パック

仮想デスクトップもオールインワンで実現


 株式会社ネットワールドは25日、300万円を切るオールインワン仮想化パッケージ「Smart Virtualization Pack(SVP)」を発表した。3月1日より販売する。

 SVPは、中小企業向けの包括的な仮想化パッケージ。必要なソフトとハード、キッティングをまとめて提供することで、サーバー仮想化、仮想デスクトップを手軽に実現する。

 仮想共有ストレージソフト「StorMagic SvSAN」により、高価なSAN/NASストレージを使わずに、サーバー内蔵ストレージを仮想的に共有ストレージとして利用可能にする。これにより、サーバー仮想化の場合で298万円(税別)からという低価格を実現したのが特長。

 StorMagic SvSANは、VMware vSphereサーバー上の内蔵ディスク領域をiSCSIの共有ストレージ領域として利用可能にする製品。2台の物理サーバー上のデータストアを同期・ミラーリングすることで、通常は外付け共有ストレージが必須となる「VMware HA」や「VMware vMotion」が利用可能なほか、筐体地震の障害発生時にもデータの冗長性を保てる。最新版の「StorMagic SvSAN v.4.4」では、VMwareの認定プログラムにも合格し、技術的な信頼性も証明されているという。

 SVPでは、このStorMagic SvSANと、VMwareによるサーバー統合が可能な「SVP for VMware vSphere」、20~70人程度の小規模なシンクライアント化に最適な「SVP for Citrix XenDesktop」もしくは「SVP for VMware View」をバンドル。HP製サーバー(ProLiant DL180×2台、同DL120×1台)と、初期設定(カスタマイズも可)込みで提供する。

 ラインアップとしては、最小構成で価格を抑えた「エントリーパック」、エントリーパックより全体的な構成をランクアップし、高負荷な運用にも実用的なパフォーマンスと信頼性を提供する「パフォーマンスパック」、パフォーマンスパックのvCenter用サーバーを強化(ESX化)することで、緊急時の運用切り替えやバックアップまで包括した「オールインワンパック」が用意されている。

 エントリーパックの参考価格は、VMware vSphereモデルが298万円(税別)から、Citrix XenDesktopモデルが498万円(同)から、VMware Viewモデルが498万円(同)から。

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