アイ・オー・データ、Windows Storage Server 2008 R2搭載NAS「LAN DISK Z」新版


 株式会社アイ・オー・データ機器は1月19日、Windows Storage Server 2008 R2(WSS 2008 R2)を搭載したビジネス向けNAS製品「LAN DISK Z」シリーズ新版3シリーズ6モデルを、2月中旬に出荷開始する。価格は2ドライブ1TBモデルの10万9800円(税別)から。

HDL-Z2WSシリーズHDL-Z4WSシリーズ

 「LAN DISK Z」は、マイクロソフトのストレージ向けOSの最新版、Windows Storage Server 2008 R2を搭載したNAS製品群。CPUはデュアルコアのAtom D510を採用することで、メーカー実測値882.40Mbpsの高速転送と、同時接続最大50台を実現した。

 今回のWSS 2008 R2モデルでは、新たにファイル分類管理機能を装備。キーワードやアクセス日時、保存場所など条件を指定して、自動分類が可能になった。具体的には、一定期間アクセスのないファイルを圧縮して別フォルダに保管するなどの自動処理が可能になっている。

 また、従来のWSS 2008搭載モデルでは、iSCSIのサポートはWorkgroup Edition搭載モデルのみだったが、今回のWSS 2008 R2搭載モデルでは全モデルでiSCSI V3.3をサポート。PowerShellから制御できるようになり、バッチ処理が容易になった。ファイル共有プロトコルとしては最新の「SMB 2.1」に新たに対応。従来のSMB 2.0と同じく非同期転送をサポートし、個々の通信がさらに高速化されたという。

 このほか、従来モデルではデータボリュームが2TB以上の場合、Windows Sever Backupが最大2TBまでしかサポートしていないため、容量2TB以上では対応できないという問題があったが、今回のモデルでは、HDDの容量が4TBや8TBなどの大容量でも、データボリュームが2TB以内ならバックアップが利用可能となった。また、システムボリュームをWindows Server Backupでバックアップし、リカバリUSBを使ってリストアすることも可能となった。

 ラインアップは3シリーズ6モデル。「HDL-Z4WSシリーズ」は、3.5インチHDDを4基搭載し、RAID 0/5に対応、容量は2/4/8TBをラインナップする。「HDL-Z2WSシリーズ」は、3.5インチHDDを2基搭載し、RAID 0/1に対応、容量は1/2TBをラインナップ。

 加えて、今回新たに2.5インチHDDを2基搭載する省電力モデル「HDL-Z2WS1.0LP」を追加。RAIDは0/1に対応、容量は1TBとなる。省電力モデルについては交換用ドライブカートリッジ「HDLZ-OP500LP」も用意。交換用カートリッジは3月下旬より出荷する。

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