CTC、ゲオの新情報システムを「Oracle Exadata」で構築


 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(CTC)と日本オラクル株式会社は5日、株式会社ゲオの新情報系システムに「Oracle Exadata」を導入したと発表した。

 ゲオは、「ポケットマネーで楽しめるレジャー」を事業コンセプトに、DVD・CD・ゲームソフト・書籍などのレンタル・リサイクル・新品販売を行う「ゲオショップ」、衣料・服飾雑貨などの中古品売買を行うリサイクルショップ「ジャンブルストア」「セカンドストリート」などを、直営店舗を中心に展開する企業。店舗数は、2010年9月時点で1315店舗、会員数は1250万人以上に達する。

 事業拡大に伴い、顧客分析・意志決定支援システムの分散化やパフォーマンス不足に陥っていたことから、各店舗の業績データを集計するシステムとBIを統合する、新情報系システムの構築に踏み切った。

 新情報系システムでは、各店舗の業績情報を集計・分析するため、データベースアプライアンスのOracle Exadataを導入し、複雑なシステムを統合するとともに、データ処理速度を速め、業績管理の処理時間を大幅に短縮している。

 Oracle Exadataのほかにも、「Oracle Business Intelligence Enterprise Edition」や「Oracle Enterprise Manager」が組み合わされており、CTCが設計・構築・運用を担当。日本オラクルが国内導入事例や製品ノウハウを基にしたコンサルサービスを提供し、導入を支援した。

 稼働が開始したのは2010年9月。マルチベンダー環境のシステム検証が可能なCTCの「テクニカルソリューションセンター(TSC)」を活用し、ゲオのシステム環境を想定した事前検証を実施することで、構築からカットオーバーまで2カ月という短期間のスピード導入だったという。

 今後の保守に関しては、CTCのリモート保守サービス「System Management Service for Oracle Exadata」を採用。システム障害が起きた際、リモート環境からの障害切り分け・解析により、迅速な原因追及・復旧に向けた調査に備える。

 CTCでは、今後もゲオのシステム拡張を支援するとともに、培った実績を基にOracle Exadataビジネスのさらなる推進に努める考え。

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