ブロードバンドタワーと米Morphlabs社、PaaSプラットフォーム開発で戦略的アライアンス締結


 株式会社ブロードバンドタワーと、クラウド基盤事業を手がける米Morphlabs, Inc.は12月15日、クラウドコンピューティング分野での戦略的アライアンスの締結に合意したと発表。ブロードバンドタワーは戦略的アライアンスをより緊密な協業体制とするため、米Morphlabs社に対して100万ドルの出資を行うことも合わせて発表した。

 ブロードバンドタワーと米Morphlabs社は、2009年末よりPaaSプラットフォームプロジェクトで共同開発を開始。今年11月には、Morphlabs社のクラウド環境の制御用アプライアンス「mCloud Controller」を採用したブロードバンドタワーのPaaSサービス「FLEX-PaaS」のトライアルサービスを実施、成功で終えた。これにより、ブロードバンドタワーは高度なクラウドデータセンター基盤の保有および運用が可能になったとしている。両社は今後グローバルなビジネス展開も視野に入れ、協業体制のもと事業拡大を目指す。

 米Morphlabs社は、クラウドソリューション事業で起業。Amazon Web Service(AWS)上で、全世界で4000社以上の顧客にサービスを提供。クラウド環境の制御用アプライアンス「mCloud Controller」や、パブリッククラウドを活用するための「mCloud On Demand」などのソリューションにより、企業やサービスプロバイダーに対して、耐障害構造、自由自在なスケーリング、多岐にわたる運用の自動化などを備えたクラウド環境を提供する。

 ブロードバンドタワーの代表取締役執行役員社長で、Morphlabs社のストラテジック・アドバイザーに先頃就任した大和敏彦氏は、プレスリリースで「2009年からの共同開発により、自動冗長化機能や自動修復機能を有する高信頼性と、構築/管理などの完全自動化を実現する、ブロードバンドタワー独自のPaaSプラットフォームが完成しました。そして、この戦略的アライアンスをより緊密な協業体制とするために、ブロードバンドタワーは、Morphlabs社に対し100万ドルの出資を行います」とコメントしている。

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