ブロードバンドタワー、高信頼性クラウドを実現するFlex Cloud戦略-第1弾はIaaS
株式会社ブロードバンドタワーは15日、オープンソースを用いたクラウドサービス「Flex Cloud」をベースに、クラウドコンピューティング市場に本格参入すると発表した。
ブロードバンドタワーでは、SaaS事業者を対象とした「Flex-AC」、プライベートクラウドの窓口としてシンクライアント技術を利用した「Flexエンタープライズ」など、既存のFlexホスティングサービスにおいて、高品質のネットワーク、柔軟なシステム構成や技術サポートを提供してきた。
今回提供される「Flex Cloud」は、これらのサービスとサポートを、より柔軟かつオープンなクラウド環境から提供するもの。共有リソースプールからプロセッサやメモリなどをオンデマンドで柔軟に対応できるインフラサービス、SaaS事業者やサービスインテグレータが、サーバーやOSなどのインフラ運用を気にせず効率よくアプリケーション開発を行えるプラットフォームサービス、などを提供するという。
このうちプラットフォームサービスでは、オープンなWebサーバー、データベースやJava、Ruby on Rails、PHPといった言語環境を自由に選択でき、幅広い顧客の要望に対応するとのこと。さらに、企業でのデスクトップ環境をクラウドで提供する「仮想デスクトップ」サービスや、一般的なファイル、データベース、ストリーミング用途など目的に応じたストレージサービスを提供し、企業の競争力を高めるクラウド環境への移行を促進するとしている。
さらに、これらのクラウドの運用においては、仮想化と自動化による柔軟なリソース管理、ハイアベイラビリティ機能による無停止環境、GUIによるサービス運用の可視化の向上などを図り、高品質なクラウド環境を提供するという。
第1弾としては、11月よりIaaSを提供するほか、サービスインテグレータのパートナーに対し、PaaSのトライアル提供を行う予定だ。