ジャストシステム、未知の不適切サイトもブロックできる「Tri-De WebFilter 2.0」
株式会社ジャストシステムは19日、Webフィルタソフトの新版「Tri-De WebFilter 2.0」を発表した。12月10日より提供する。
Tri-Deは、同社が長年研究・開発してきたNLP(Natural Language Processing:自然言語処理)技術を応用したコンテンツフィルタ製品。未知のWebページについても、記載内容を総合的に判断して的確にフィルタリングし、不適切なサイトの場合は高精度に閲覧を防止するという。
今回のTri-De WebFilter 2.0では、「URLフィルター」と「コンテンツフィルター」を強化。前者ではデータベースを431カテゴリに分類し、より適切にアクセス設定を行えるようにした。「学校裏サイト」カテゴリも追加されている。
NLP技術を応用した後者では、不用意な情報発言を防止する機能を追加した。「書き込みブロック」と呼ばれる同機能では、掲示板サイトやブログなどのソーシャルメディアに対して、情報収集のための閲覧はできても書き込みは禁止する、といったことが可能になる。
一方、閲覧外と指定されたカテゴリも利用者の判断で一時的に閲覧できる「強行閲覧機能」も新搭載。利用者は業務を止めずに、管理者は例外設定を都度しなくて済むため、運用負荷が軽減される。強行閲覧した履歴はログに記録されるため、後で不適切な利用がなかったか確認することが可能だ。
膨大なアクセスログからリスク要因を特定できる「ログレポートツール」も新搭載。「ユーザー」「時間帯」「ブロック状況」「検索キーワード」など合計42種類のレポートを出力できる。レポートは1日単位で自動集計されるほか、任意の期間を指定できる。
同機能で、掲示板などに書き込まれた内容やアクセスログを分析し、そのリスク要因に基づいて「URLフィルター」「書き込みブロック」「単語フィルター」に反映させることで、効率良くリスクを低減できるという。
運用環境としては、Windows Serverに加え、Linux上でも運用可能になったほか、Hyper-VやVMwareの仮想環境もサポート。大規模運用時の複数サーバー連動や、Active Directory/LDAP連携によるユーザー認証も可能となった。