米HP、SAPの元CEO・アポテカー氏が新CEOに就任へ


新CEOに就任するレオ・アポテカー氏(2004年の来日時より)

 米Hewlett-Packard(HP)は30日(米国時間)、CEO兼社長にレオ・アポテカー氏が就任すると発表した。アポテカー氏は、今年2月まで独SAPのCEOを務めていた人物で、HPの取締役にも就任する。あわせて、Kleiner Perkins Caufield&Byersのマネージングパートナー、レイ・レーン氏が、取締役および代表権のない取締役会会長に就任することも発表された。両氏とも、11月1日付けで就任する。

 アポテカー氏は、2008年からSAPの共同CEOを、2009年からは単独でCEOを務めていたが、2010年2月にSAPを退職していた。

 HPでは、退任したマーク・ハード前CEOの後任を、社内外の候補者から選定するとしていたが、今回は社外からの候補者を迎えた形。筆頭社外取締役であるロバート・ライアン氏は、「アポテカー氏は、テクノロジーに情熱を持つ戦略的な思考家であり、グローバル規模の経験と経営者としての実績を兼ね備える、まさにわれわれの求めていたCEOにふさわしい人物」とコメントした。

 またアポテカー氏自身は、「市場で現在進行中の革新をけん引し、そこから利益を得ることのできるポジションをHPほど確立している企業はほかにない。HPの卓越した社員とともに、同社の長きにわたる誇り高き歴史の次の章を記せることを、心待ちにしている」と抱負を述べている。

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