日本IBM、高性能RFIDシステム「Mojix STAR System」~受信感度は10万倍
日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は13日、米Mojixが開発する高性能RFIDシステム「Mojix STAR System」の独占販売契約を締結。国内向けに提供すると発表した。
Mojix STAR systemは、超遠距離宇宙通信テクノロジーと新しい革新アーキテクチャを採用したRFIDシステム。先進的なデジタル信号処理技術により、読み取り距離、読み取り範囲、信頼性、スケーラビリティにおいてこれまでの水準を大きく塗り替えているという。
従来のUHF帯RFIDリーダーと比較して、受信機の感度が10万倍に向上し、従来の20倍以上となる約200メートルを超える読み取り距離を実現。1台のSTAR ReceiverでeNode発信器に接続された最大512枚のアンテナを制御でき、従来の100倍以上となる最大2万5000平方メートルを超える空間をカバーするという。
また、安価なUHF帯パッシブタグで高い精度の位置検出(約1~3m)が可能。適用範囲やシナリオに応じて、低コストのeNode、パッチアンテナを順次接続する段階的な拡張をサポートしている。
日本IBMでは、Mojix STAR Systemを稼働するために必要なハード・ソフト・アプリケーション・サービスをひとまとめにした「Mojix STAR Systemスターターキット」を13日より発売。迅速な導入を実現する。価格は2000万円(税別)から。
これらは米IBMが提唱する「Smarter Planet」における「機能化(Instrumented)」を担うセンサーソリューションとして位置付け、基幹システムとのインテグレーションや技術支援を行う。また、Mojix STAR System によって収集された膨大な現場データの分析サービスや、企業間にわたるトレーサビリティサービスなども展開する予定。