アシスト、CMDBに蓄積された各種運用サービス情報を活用できるツール「千里眼」
「千里眼」のダッシュボード画面イメージ |
株式会社アシストは9日、システム運用にかかわる情報収集から有効活用に至る仕組みを、運用ナレッジ連携ソリューション「縁」(ENISHI)として体系化したと発表した。また、その情報活用フェーズとして、自社が取り扱う製品を連携させた運用管理レポートキット「千里眼」を、同日より販売開始する。
アシストでは、日立の統合運用管理ツール「JP1」で取得するインシデント管理/構成管理情報を、日本HPのITサービス・マネジメント支援ツール「HP Service Manager software(以下、HP Service Manager)」の統合リポジトリ「Universal CMDB」に一元化させる「インシデント情報連携キット」、「構成管理情報キット」を提供してきた。
今回提供される千里眼は、HP Service Managerと、米Information BuildersのBIプラットフォーム「WebFOCUS」を連携させた運用管理レポートキット。Universal CMDBに蓄積された各種運用サービス情報(インシデント情報、対応状況、サービス稼働状況、構成情報など)を、WebFOCUSを利用して、さまざまな切り口で分析/評価できるようにする
WebFOCUS側で生成する「千里眼」では、アシストがテンプレートをあらかじめ設計して提供するため、運用担当者はIT運用情報の分析/統計レポートを簡単に作成可能。運用マネージャー向けの月次報告などで利用する定型報告書と、運用担当者間で運用状況の分析情報を共有し改善点を具体化することで、継続的な改善活動へつなげる傾向分析用の2種類を用意している。
「千里眼の」価格は136万円(税別)から。アシストでは2010年末までに、10社への「千里眼」導入を目標としている。
なおアシストでは2010年第4四半期には、「縁」に「運用環境ポータル」を追加する予定であり、情報統合からITサービスマネジメント、情報活用まで、運用ナレッジが連携し、IT運用サービスの改善活動が効果的に進められるようになるとのこと。