NTTアイティ、柔軟なカスタマイズに対応したリモートアクセスソリューション「マジックコネクトFLX」
NTTアイティ株式会社は3日、リモートアクセスソリューション「マジックコネクト」において、安全性と利便性をユーザーごとにカスタマイズできる「マジックコネクトFLX」を開発したと発表した。ASPサービス、システム製品の両形態で、8月4日より販売を開始する。
マジックコネクトは、社外の任意のPCに個人専用USBキーを挿すだけで、画面転送により安全に社内の特定のPC、サーバーを遠隔操作できるリモートアクセスソリューション。従来のマジックコネクトには、社外PC・社内PC間のファイル転送やコピー&ペースト、社外PCへのリモート印刷などを禁止設定したUSBキーを使うNDLタイプ、これらすべてを利用可能に設定したUSBキーを使うEXタイプの2種類があり、一般ユーザーにはNDLタイプ、情報システム部門の担当者はEXタイプと使い分けていることが多いという。
しかし、「ファイル転送やコピー&ペーストは禁止したいが、リモート印刷は許可したい」、「NDLタイプとEXタイプの選択は、購入後に企業のユーザー管理者ができるようにしてほしい」といった要望があり、これに応える形でマジックコネクトFLXが製品化された。
マジックコネクトFLXでは、前述のように、ファイル転送やコピー&ペースト、リモート印刷などの禁止・許可を、企業の管理者が、購入後に個人専用USBキーへ設定できる。こうした設定変更は、購入先ごとに異なるセキュリティコードが埋め込まれた専用ツールを用いて設定するため、ほかの企業が購入したツールを使っても、変更は不可能という。
また、配布する個人専用USBキーには、社内PCにログオンするWindowsのユーザー名が保存されるので、ユーザーは自分のWindowsパスワードを入力するだけで、社内PCにログオン可能。これにより、社内の接続先が共同利用のWindowsサーバーの場合でも、他人のユーザー名/パスワードを用いた、なりすましログオンを防止できるとした。
さらにUSBキーは読み出し専用のため、ウイルス感染や社内情報ファイルの不正持ち出しなどを起こされる心配はないとのこと。
価格は、システム製品の場合はオープン。ASPの場合、基本サービスの「FLX」が初期費用1万5750円、年間使用料が1万8900円。社外PCの検疫状態が最新の場合にのみマジックコネクトを使用できる「FLXプラス」が、初期費用2万1000円、年間使用料1万8900円。管理ツールは1万500円となっている。
なおこの発売を記念し、12月20日までの期間限定で、マジックコネクトFLXのASPサービス契約者を対象に、社外から社内PCの電源をオンにするWOLコントローラ「MC3000」をプレゼントするキャンペーンも実施される。