NTT-IT、注文後3営業日でテレワークを利用可能なリモートアクセスサービス


 エヌ・ティ・ティ アイティ株式会社(NTT-IT)は8月26日、リモートアクセス製品「マジックコネクト」を迅速に利用できる「端末認証型マジックコネクトASPサービス」を、9月15日より提供開始すると発表した。注文後3営業日で自宅からテレワークが可能になるという。また同時に、注文後10営業日で使用開始可能なパッケージ製品「端末認証型マジックコネクトパッケージ製品」も同時に発売される。

 マジックコネクトは、VPNを利用したリモートアクセスを簡単に実現するためのソリューション。インターネットに接続されたPCからVPN経由で社内のPCやサーバーへ接続し、リモートデスクトップなどを用いて、自席と同じ環境で業務を行えるようにする。また、システム構築にあたって必要な中継サーバーは、自社で構築するか、ASPでサービス提供を受けるか選択できる点も特徴である。

 今回発表された新サービス・製品は、いずれも新型インフルエンザのパンデミックを考慮して提供されるもの。パンデミック状態になったときにすぐ利用したい、という企業の要望に応えて製品化された。通常のマジックコネクトと同様、ASPサービスと自社構築の双方に対応し、ユーザーの必要に応じてどちらかを選択できる。

 このうち「端末認証型マジックコネクトASPサービス」は、中継サーバーをASPで提供することに加え、契約アカウント数とサービスタイプをあらかじめ設定しているため、短期間での納品を実現。接続認証はID/パスワードと、使用するPCの固有情報、PCに保存した証明書を併用して高い安全性を確保する。またUSBキーなどのハードウェアを必要としないほか、会社や自宅のネットワーク環境も設定変更不要なことから、特別な事情がない限り、受注後3営業日以内にサービスが提供できるという。

 契約アカウント数は50アカウント単位で、最小契約期間は1年間。手元PCへのファイル転送、コピー&ペースト、印刷を禁止する「NDLタイプ」の標準アカウントが提供される。アカウントあたりの価格は、初期費用が1万5750円、年間使用料が1万8900円。なお10月31日までは、初期費用が無料となるキャンペーンも実施する。

 一方の「端末認証型マジックコネクトパッケージ製品」では、中継サーバーソフトをあらかじめインストールしたサーバーを納品・設置するので、ユーザーアカウントの登録のみですぐに使用開始できる。また接続認証は、端末認証型マジックコネクトASPサービスと同様の機能を備えるほか、専用USBキーの併用にも対応した。加えて、厚生労働省による新型インフルエンザのパンデミックフェーズが第3段階になった場合には、システム製品の保守契約を締結している企業に対して、全社員分(最大1万アカウント)の期間限定アカウントを無償で提供する。中継サーバーソフトのライセンス数は、PC同時接続数100~500の5種類を用意した。




(石井 一志)

2009/8/26 17:13