米IBM、北米最大のソフトウェアラボを開設、モバイルにフォーカス


 米IBMは6月16日(米国時間)、米マサチューセッツ州にソフトウェア研究施設「IBM Mass Lab」を開設した。IBM Software Labは世界に約70あるが、Mass Labはエンタープライズモバイルにフォーカスし、北米最大の規模となる。

 スタッフ約3400人を擁し、サーバースペースは5万9000平方フィート(約1万7983平方メートル)。ベンチャーキャピタルの支援を受ける100社以上の地元ハイテク企業と提携し、ニューイングランド地方の1600社以上のパートナー企業とも協力する。

 同ラボでは、エンタープライズモバイル、ソーシャルネットワーキング、コラボレーション、クラウドコンピューティング、分析などの分野の研究を進める。4G、ネットワーク管理、IPテレフォニー、マルチメディアなどにフォーカスし、モバイル端末を利用して、エンタープライズ・コラボレーションの促進や、効果的な利用のソリューションを開発していく。

 このほか、鉄道、水管理、食品トレーサビリティなど、物理インフラのモダン化・自動化という複雑な課題にも取り組むとしている。

 またIBMは同日、エンタープライズモバイルで進めているモバイル電子メールプロジェクト「Mail Triage」を発表した。メッセージを重要度別に分類して、モバイル端末での電子メール利用を改善する。同プロジェクトはまだプロトタイプの段階という。

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(Infostand)
2010/6/18 09:25