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セイコーソリューションズ、AIがプロジェクトマネージャーの意思決定を支援するプロジェクト推進基盤「TierX」を発表
2026年9月3日 06:30
セイコーソリューションズ株式会社は2日、AIがITプロジェクト推進を支援する次世代プロジェクト推進基盤「TierX(ティアエックス)」を発表した。9月にβ版の提供および企業とのPoCを開始し、2026年内の市場投入を目指す。
セイコーソリューションズは開発の背景として、企業活動を支えるITシステムの重要性が高まる中で、システム開発プロジェクトは大規模化・複雑化しており、プロジェクトマネージャー(以下、PM)にはこれまで以上に迅速かつ高度な意思決定が求められていると説明する。
一方で、プロジェクト停滞の兆候や関係者間の認識のずれ、不安や懸念といった重要なシグナルは、正式な管理データとして記録されるとは限らず、チャットや会議での発言、情報間のわずかな不整合など、見えにくい場所に存在している。そのため、多くのプロジェクト現場では、経験豊富なPMが断片的な情報をつなぎ合わせながら状況を判断しており、こうした判断は個人の経験や勘に依存しやすく、情報量が膨大になる中でPMの負荷は増大し、プロジェクト停滞のリスクが高まっていると指摘する。
TierXは、こうした課題に対し、AIが分散した情報を継続的に理解・分析し、プロジェクト全体の文脈を把握することで、人の判断と意思決定を支援する。AIがPMの意思決定に必要な情報を先回りして提案するために、進捗管理や課題管理だけでは把握しきれないプロジェクトの文脈(コンテキスト)をAIが理解し、プロジェクト推進において重要なPMの意思決定を支援することで、複雑化するシステム開発プロジェクトの円滑な推進を支える。
AIがプロジェクト全体の状況を分析し、論点整理、優先順位付け、リスクの抽出、対応方針の検討を後押しすることで、PMがプロジェクトを前進させるための意思決定を支援する。
これまで経験豊富なPMや技術者が持っていた判断ノウハウを、AIが活用可能な形で蓄積・整理し、組織全体で再利用できる知識資産へと転換する。属人的な判断への依存を軽減し、組織全体のプロジェクト推進力の向上を目指す。
進捗、課題、品質、リスクなどを個別に管理するのではなく、それぞれの関連性をAIが独自のコンテキストマップで分析し、プロジェクト全体への影響を可視化する。これにより、部分最適ではなく、プロジェクト全体を俯瞰した意思決定を支援する。
AIが膨大な情報を理解・整理し提案することで、人は本来注力すべき「対話」「判断」「意思決定」に集中できる。そうした人とAIが協調する新しいプロジェクト推進のあり方の実現を目指す。
セイコーソリューションズでは、株式会社タイムクリエイターズとTierXの共同実証実験(PoC)を9月に開始する。
タイムクリエイターズは、システム開発やERP導入プロジェクトを通じて培った豊富なプロジェクトマネジメント知見を有している。今回のPoCでは、実際のプロジェクト推進における判断ポイントや運用ノウハウの提供、現場視点での評価を担う。セイコーソリューションズは、生成AI・AIエージェント技術に加え、エンタープライズシステムに求められるセキュリティ、システム連携、運用基盤に関する技術を提供する。両社は、それぞれの強みを融合することで、実際のシステム開発現場で活用できるプロジェクト推進基盤の実現を目指す。
PoCでは、実際のシステム開発プロジェクトを想定して、AIによるプロジェクト状況の分析精度、プロジェクトリスクの早期検知、PMの業務負荷軽減、意思決定支援の有効性、プロジェクト全体の生産性向上といった観点から検証を行う。検証結果を踏まえ、TierXの機能、AI分析精度、ユーザー体験の継続的な改善を進め、実際のプロジェクト現場への適用に向けた運用モデルの確立を目指す。
