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SCSKグループ、ネットワンのマネージドサービス事業などを再編・強化

 SCSK株式会社、ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)、SCSKシステムマネジメント株式会社(以下、SSM)の3社は1日、2027年4月に予定しているSCSKとネットワンの合併に伴う事業シナジー最大化の取り組みの一環として、SCSKグループにおけるITインフラ事業のマネージドサービス事業のさらなる成長を目的に、10月1日付けでネットワンのマネージドサービス事業およびSCSKのデータセンター運用サービス事業をSSMへ統合すると発表した。

 統合により、SCSKの企画・構築力、データセンター運用で培った標準化・効率化、ネットワンのネットワーク運用ノウハウ、SSMの運用・保守力を融合する。これにより、ハイブリッドクラウド、ネットワーク、データセンターを横断した高度なライフサイクル運営体制を確立するとともに、AIを活用した次世代運用モデルへの転換を加速し、顧客への提供価値向上を目指す。

 SCSKでは、企業におけるITの役割は、安定稼働を支える基盤から、事業競争力や企業価値向上を支える経営資源へと変化していると説明する。一方で、ハイブリッドクラウドの拡大、サイバーセキュリティリスクの増大、AIなどの技術革新により、IT環境はますます高度化・複雑化している。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の調査では、日本企業の85.1%がDX推進人材の不足を課題として挙げており、外部の専門性を活用する領域と、自社の競争力に直結する領域を見極め、人材を中心とした経営資源を最適に配分することが求められていると指摘する。

 SCSKグループでは、この変化を「守りのIT」「攻めのIT」「ITガバナンス」の3つの領域で捉えている。「守りのIT」では、安定稼働やセキュリティ、事業継続性を担う領域のアウトソーシングが進み、「攻めのIT」では、競争力強化に向けた内製化を進める企業が増えている。また、IT環境の複雑化や投資規模の拡大を背景に、セキュリティとIT投資の最適化を実現する「ITガバナンス」の重要性も高まっているという。

 SCSKグループは、こうした顧客のIT戦略の変化に対応し、「守りのIT」「攻めのIT」「ITガバナンス」の3つの領域を一体的に支援する。

 「守りのIT」の領域では、ITインフラの企画・設計・構築から運用・保守、継続的な改善まで、ライフサイクル全体を一貫して支援する。顧客がITインフラの安定運営に必要な専門性をアウトソーシングすることで、自社のIT人材を事業変革やDXなど、より付加価値の高い領域へシフトできる環境を提供する。

 「攻めのIT」の領域では、クラウドネイティブ環境やAI Ready基盤など、ビジネス変革を支えるIT基盤を提供するとともに、顧客自身がITを継続的に進化させるための内製化を支援する。これにより、ビジネス要求の変化に迅速に対応できるIT組織への変革に貢献する。

 「ITガバナンス」の領域では、セキュリティを中心としたIT統制の高度化に加え、IT資産・コスト・リスクを継続的に可視化し、IT投資の適正化と経営への説明責任を支援する。経営リスクを低減するとともに、IT投資が生み出す価値を明確化することで、IT部門が企業の事業成長により直接的に貢献できる環境づくりを支援する。

 SCSKグループは、今回の事業統合により、SSMが長年培ってきたITインフラ運用・保守の知見に、ネットワンの高度なネットワーク技術とマネージドサービスのノウハウ、SCSKのデータセンター運用で培った標準化・効率化のノウハウを融合し、専門性をさらに強化する。また、SCSKセキュリティ株式会社との連携により、高度なセキュリティ運用サービスも提供する。

 SCSKグループは、SSMをITインフラ運用・保守領域における中核会社として位置づけ、国内有数のITシステムマネジメント会社を目指す。

 また、SCSKグループは、今回の事業統合と並行して、AIや自動化を活用した次世代運用基盤の構築を進めている。監視、障害対応、問い合わせ対応、構成・変更管理、セキュリティ対応などの運用プロセスにAIを組み込み、運用品質の高度化と生産性向上を実現する。さらに、運用から得られるデータや知見を企画・設計・構築へフィードバックし、AIを活用した継続的な改善・最適化を推進し、顧客のITインフラを常に最適な状態へ進化させ、IT資産価値の向上に貢献する。これにより、顧客には品質向上とコスト最適化を両立したサービスを提供するとともに、SCSKグループ自身も、労働集約型モデルからAIと人が協働するスケーラブルな事業モデルへの転換を進める。

 SCSKグループは、マネージドサービスを今後の成長を担う重点事業と位置づけている。今回の統合を起点に、SCSKの企画・構築力とSSMの運用・保守力を融合し、ITインフラの企画・構築から運用・保守、改善・最適化、モダナイゼーションまでを一貫して支える事業モデルを確立する。また、AI・自動化への積極的な投資により、サービス品質と生産性を向上させ、顧客の「守りのIT」の高度化、「攻めのIT」へのリソースシフト、「ITガバナンス」の強化を支援する。これらの取り組みにより、SCSKグループのマネージドサービス事業は2030年度に売上高2300億円、その中核を担うSSMは売上高750億円を目指す。