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富士ソフト、製造業のスマート工場化に向けた「スマート工場オファリング」を本格展開
2026年10月1日 14:07
富士ソフト株式会社は9月29日、製造業のスマート工場化に向け、設計から製造、設備運用、データ活用までを一気通貫で支援する「スマート工場オファリング」を体系化し、本格展開すると発表した。人手不足や技能継承、設計・製造・設備・データの分断といった製造業の課題に対し、AI×IT×OTでつなぐ支援を提供する。既存設備を生かしながらスマート工場化を進め、将来的にはフィジカルAIが自律的に最適化する工場の実現を目指す。
富士ソフトグループは、設計開発・生産準備・製造実行・設備運用までを一気通貫で支援できることを強みとしている。CAE・MBSE・PLMなど設計領域に強みを持つサイバネットシステム株式会社と、組み込み・制御からロボットSI、MES、データ基盤など幅広い技術を持つ富士ソフトが連携して、多様な現場で培った知見をもとに成功パターンを型化し、幅広い製造現場で再現可能なオファリングとして提供する。
今回、富士ソフトグループが提供する技術やサービスを、製造業の顧客が抱える課題に応じた4つのオファリングとして体系化した。
設計・生産準備のデジタル化に向けては、製品の企画から設計、製造、保守までの情報を一元管理し、モデリング、解析、シミュレーションなどの技術を組み合わせ、企画・設計/開発・生産準備の各工程をデータでつなぐ。情報の分断を解消し、手戻りの削減と意思決定の迅速化を図ることで、開発期間の短縮、市場投入スピードの向上、コストの最適化を支援する。
製造実行・現場管理の高度化に向けては、生産ラインやロボットの動作を仮想空間で事前に検証する。その結果を実際の設備やロボットへ反映するとともに、現場のデータを仮想空間へ戻すことで、生産環境を継続的に改善する。実機導入前の試運転や調整を効率化し、ラインの立ち上げ期間や試作コストの削減、設備投資の最適化、省人化を支援する。
設備・製造工程の自動化に向けては、生産設備の稼働状況、製造指示、作業実績、検査結果などを一体で管理する。既存設備を全面的に更新するのではなく、センサーや制御機器、ソフトウェアを追加するレトロフィットにも対応する。既存設備を生かしながら、稼働ロスの可視化、トレーサビリティの向上、生産計画の最適化を支援する。
データ統合・活用に向けては、設計から製造、品質、保全まで、異なる工程やシステムに分散するデータをつなぐ。集約したデータを故障予測や品質改善、生産計画の最適化に活用し、経営と現場の迅速な意思決定を支援する。
富士ソフトは、デジタルスレッドでつながれたデータを基盤に、現場の状況を理解し、最適な動作を判断し、ロボットや設備を自律的に制御するフィジカルAIの社会実装を進める。市場創出に向けた社会実装の加速と、実装を支える基盤の先行開発を、2つの取り組みで推進する。
ロボットメーカー・商社との連携により、フィジカルAIのスタートパッケージを10月13日から取り扱う。ロボットに加え、AI、ソフトウェア、ハードウェアなどの周辺環境を一体で提供することで、フィジカルAIの価値を短期間で体験できる。富士ソフトのAI、ITの実装力とノウハウを生かし、アセスメントからPoC、本番実装、他ライン・他拠点への横展開まで伴走支援する。
また、複数の主要半導体ベンダーとのアライアンスにより、最新デバイスの技術蓄積をいち早く進めていく。エッジでのフィジカルAI実装に最適なハードウェアプラットフォームを準備し、提供する。この基盤と、マルチベンダーに対応できる現場実装力で、個別最適化された日本の製造現場のDX化に寄与する。
富士ソフトグループは、スマート工場オファリングを通じて、工場単体の改善から、設計・製造・設備・データ・経営をつなぐ「つながる経営」への移行を支援すると説明する。AI、IT、OTを組み合わせ、設計情報や現場データを「つなぐ」、蓄積した知見を「生かす」、ロボットや設備を「動かす」までを一気通貫で支援する。PoCで終わらせず、実装から運用、他拠点への展開まで伴走することで、既存工場を止めることなく進化させ、製造業の持続的な競争力向上に貢献するとしている。
