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IBMとRed Hat、AI時代のオープンソースの信頼基盤を構築する「Lightwell」を商用提供開始

 米IBMと米Red Hatは現地時間8日、AI時代のオープンソースにおける信頼基盤を構築する「Lightwell」の商用提供開始を発表した。

 Lightwellは、現在本番環境で稼働しているソフトウェアパッケージを保護するとともに、将来のアプリケーションに向けた安定した基盤を構築することで、迅速なイノベーションと企業のコンプライアンスの両立を支援する。また、依存関係の修復をめぐる膠着状態を打破するため、長期間利用されている本番ソフトウェアの特定バージョン向けに重要な修正を直接バックポートする自動化を実現している。

 これにより、大規模なアップグレードを余儀なくされたチームの負担となる、長期にわたる回帰テストや互換性への影響といった課題への対応を支援する。AI駆動の修復エンジンを基盤として、Red HatとIBMは、修復済みパッケージのカタログを数千規模から数百万規模へと急速に拡大していくことを見込んでいる。

 Red HatとIBMは、これらの機能を「Lightwell Network」「Lightwell Clearinghouse Premier」の2つの形態で提供する。

 Lightwell Networkは現在提供中で、JavaやPythonを含む主要なエコシステムにおいて、6500以上の修復済み・デジタル署名済み・認証済みのアプリケーション層の依存関係をまとめたカタログにアクセスできる。最新のライブラリーからレガシーライブラリーまでを対象とした、継続的に拡充される修復コンテンツに即座にアクセスでき、利用企業はデジタル署名済みバイナリーやソースコードに加え、完全なSBOM(Software Bill of Materials)を含む包括的なコンプライアンス関連資料を継続的に受け取れる。これらは、コードのドリフトを生じさせることなく、既存のパイプラインに直接組み込める。

 Lightwell Clearinghouse Premierは商用展開に向けた限定提供フェーズにあり、業界横断の高度な協業、業界ごとの高度な脅威連携、公開前のパッチ情報の安全な管理を支援する信頼できる仲介基盤として設計されている。参加組織は脆弱性情報を提出し、公開前の管理期間中に特定バージョン向けの修復を依頼できる。初期段階では金融サービス業界向けに提供されるが、今後は政府、医療、通信などの重要インフラ分野へ拡大する計画。なお、業界ごとの法的・地域的・情報開示要件に対応するため、参加は一定の条件を満たす組織に限定される。

 また、テクノロジープロバイダーとして、Amazon Web Services(AWS)、AMD、F5、GitLab、Intel、JFrog、Microsoft、NVIDIA、Palo Alto Networks、ServiceNowなどの企業が、LightwellにおいてIBMおよびRed Hatと協業している。こうした拡大を続けるエコシステムにより、Lightwellのセキュリティ修正はさまざまな環境に適用され、既存のツールやアプリケーション、サービスを中断させることなく保護できる。

 さらにLightwellの導入を加速するため、IBM Consulting、Red Hat Consulting、Accenture、Atos、Cognizant、Deloitte、EYのサイバーおよびリスクコンサルティングチーム、HCLTech、Infosys、Kyndryl、LTM、NTTデータ、Tata Consultancy Services(TCS)、Tech Mahindraなどが、世界トップクラスのシステム統合および戦略的導入サービスを提供する。これらの組織は、SBOMのマッピング、バージョン管理、Lightwellレジストリーの導入、パイプライン評価を支援し、AI時代における脆弱性への迅速な対応を可能にする。