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UiPath、金融機関の業務高度化に向けたエージェンティックAIソリューションを発表
2026年4月22日 08:30
米UiPathは現地時間3月25日、金融機関が金融犯罪やコンプライアンス、ローン組成にまたがる複雑な業務ワークフローを自動化できるよう設計された、新たな業種特化型のエージェンティックAIソリューションを発表した。これにより、規制順守に必要とされるセキュリティ、透明性、可監査制を維持しながら、業務の高度化を支援する。
UiPathは、金融機関は変化する規制要件や増大する不正リスク、より迅速でシームレスな融資体験への期待の高まりによる複数の課題に直面しており、こうした課題は調査の長期化や融資判断の遅延、コンプライアンスリスクの増加を招く業務面・データ面のボトルネックにより、さらに深刻化することがあると説明。これらの課題に対応するため、業種特化型の新しいエージェンティックAIソリューションを開発した。
さらに、金融犯罪コンプライアンス向けAIエージェントを手がけるWorkFusionの買収により、金融サービス業界向けのエージェンティックAIソリューションのポートフォリオを強化した。
WorkFusionの金融犯罪コンプライアンス向け業種特化型AIエージェントをUiPath Platformに統合した「UiPath Solution for Financial Crime Compliance」は、制裁スクリーニング、アラートレビュー、ネガティブニュースモニタリングをはじめとする主要なアナリスト業務を自動化する。これにより、金融機関はアラートの滞留を削減し、調査担当者の生産性を向上させるとともに、堅牢なガバナンスと監査可能性を維持しながら、規制順守を強化できる。
AIエージェントは、ウォッチリストのアラートを分析し、社内外のデータソースにまたがる関連情報をレビューした上で、重要な案件を特定し、調査担当者へ優先的に引き上げる。さらに、ネガティブニュースを検知するエージェントは複数のニュースソースや情報源を継続的にスキャンし、ネガティブな報道を検出・可視化する。これにより、手作業による調査時間を大幅に削減し、不正や高リスクの顧客関係を早期に把握できるほか、レビューの一貫性向上とリスクの監視範囲の拡大にもつなげられる。
銀行向けソリューションの「UiPath Solution for Loan Origination」は、既存のローン組成システム、勘定系システム、各種データソースとシームレスに連携し、手作業によるローン設定やQA/QCのサブプロセスを効率化する。これにより、融資部門は品質保証とコンプライアンス体制のもとでリスクを軽減し、規制要件への準拠を確保しながら、迅速かつ容易に適切な判断を行えるようになる。
このソリューションはUiPath Maestroを活用し、既存の融資プラットフォーム全体で、AIエージェント、自動化ワークフロー、人による意思決定をオーケストレーションする。これにより、ローン審査と検証の自動化、リスク分析の実施、監査およびエスカレーション管理を実現する。既存システムとシームレスに統合することで、銀行はローン処理時間を短縮し、業務リスクを低減するとともに、借り手の体験を向上できる。