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Salesforce、MulesoftのAIエージェント管理機能「Agent Fabric」を拡張
2026年4月21日 08:30
米Salesforceは現地時間4月15日、データ統合プラットフォーム「MuleSoft」のAIエージェント管理機能「Agent Fabric」を拡張すると発表した。これにより、急速に進化するマルチベンダーAI環境において、信頼性の高いAIエージェントのコントロールプレーンが利用できるとしている。
新機能では、Agent Scannerの拡張により、AIエージェントの自動検出機能がMCPサーバーや、Amazon Bedrock AgentCore、GoDaddyなどの新しいプラットフォームに対応するようになった。これにより、安全なOAuth認証を通じて、AI資産全体の可視化とカタログ化が加速される。
Visual Authoring Canvasは、新しいドラッグ&ドロップインターフェイスをMuleSoft Vibesと併用して、ワークフローや人のチェックポイントをマッピングできる。これにより、開発者が最適なAIエージェントを見つけ出し、必要なプロジェクトの骨組みを生成するプロセスが効率化される。
MCP Bridgeは、既存のAPI資産をノーコードでMCPとして有効化できる。また、コードを変更することなく、エンタープライズレベルのセキュリティとレート制限を拡張できる。
さらに、InformaticaのMCPサーバーをワークフローに直接組み込めるようになった。これらは、Agent Registryで自動的に利用可能になるため、すべてのAIエージェントとのインタラクションを、信頼性が高くガバナンスの適用されたデータから始められる。
Agentforce Script for Agent Brokerは、Agentforceを支えるガイド付き決定論(Agentforceに提供される意思決定ロジック構築支援機能)を、Agent Brokerにも提供する。Agent ScritをAgent Brokerにも導入し、LLMが中間的な推論を処理する一方で、固定された引き継ぎルールを定義できるようにする。目標ベースの自律型AIエージェントと、信頼性の高い定型化されたワークフローを組み合わせることで、より一貫性があり信頼性の高い結果が得られるようにする。
LLM Governance on AI Gatewayは、マルチLLMスタック全体でトークン管理とコンプライアンスを標準化する。ルーティングルールの適用、アクセスの統合、コスト管理を一元的に行い、データの安全性と予算の適正管理を確保する。
Trusted Agent Identityは、AIエージェントが特定のユーザー権限を使用してアクションを実行できるようになる。資金の移動や法的審査といった重要なタスクについてはモバイルでの承認リクエストを受け取ることで、すべての特権操作を検証可能かつ監査可能な状態に保つ。
Controlled Registrationは、ビジネスルールに合致するAIエージェントやツールのみを選択的に登録し、チームが承認済みかつ検証済みの資産を使用して開発を行うことを保証する。
Expanded Model Choiceは、Salesforceの推論エンジンやLLM、およびGeminiを活用することで、Salesforceに組み込まれた信頼性とデータセキュリティをエコシステム全体のインタラクションにまで拡張する。
また、Agent Fabricはカナダや日本を含むHypeforce上でも利用可能となり、Runtime Fabricの展開に対応した。これにより、プライベートクラウドやオンプレミスのワークロード向けに自社のインフラ上で直接ガードレールを実行できるようになる。