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NTTデータ、国内開発体制強化に向け「NTT DATA 地域リモート開発ラボ」の運営を開始

 株式会社NTTデータと株式会社NTTデータ東北は18日、国内開発体制の強化と地域での就業ニーズに対応するため、「NTT DATA 地域リモート開発ラボ|盛岡」の運営を開始すると発表した。

 NTT DATA 地域リモート開発ラボは、首都圏の開発プロジェクトを既存の地域グループ会社と連携して推進するため、首都圏以外の地域に新設する国内開発拠点として開設する。首都圏の開発プロジェクトの一部領域について、マネジメントを含め一貫して担う体制を構築する。これにより、全国で安定的かつ高品質なシステム開発と地域における雇用拡大を実現する。

 体制構築に際しては、NTTデータが長年の事業活動を通じて蓄積した開発技術やプロジェクトマネジメントのノウハウを結集し、体系的な教育プログラムとして提供する。さらに、NTTデータ社員をNTT DATA 地域リモート開発ラボに派遣し、現場で実践的な教育を行う。OFF-JT/OJT(Off-the-Job Training/On-the-Job Training)の両面でノウハウを継承し、高水準のマネジメント力・開発力を持つ人材を地域で育成する。

 地域にいながらも、首都圏の開発プロジェクトに対応することで、先端技術の習得や大規模プロジェクトのマネジメント・開発に関わる機会を提供する。地域の大学や自治体、IT企業との連携により、地域IT人材の雇用および活躍の場を創出し、地域への定着を促進する。

 NTTデータ東北は、盛岡支店を開所し、「NTT DATA 地域リモート開発ラボ|盛岡」として運営を推進する。これは、NTT DATA 地域リモート開発ラボの第一号拠点となる。

 運営に際しては、盛岡で開催される採用イベントや、U・Iターンをターゲットとした首都圏開催の採用イベントにも出展し、採用を強化する。また、盛岡に拠点を置く大学との連携も先行して開始しており、NTTデータ東北だけでなく、盛岡支店と連携していくパートナー企業にも雇用を生み出し、地域全体での雇用促進に寄与できるよう取り組む。

 さらに、岩手県内を拠点に活動するにあたり、岩手県情報サービス産業協会(IISA)に加入し、IISAの一員としても地域社会の活性化に貢献していく。これらの取り組みを通じて、地元大学や自治体、地場IT企業との連携を深め、地域における「学び」「働く」「成長する」の循環を生み出すエコシステムの形成を目指す。

 NTTデータは、同ラボの始動を皮切りに、全国各地でのリモート開発拠点展開を順次進め、今後3年間で全国10拠点・1000人体制への拡大を目指す。これにより、国内開発体制のさらなる強化と、地域雇用拡大を通じた地域社会の持続的な発展に貢献していくとしている。

「NTT DATA 地域リモート開発ラボ|盛岡」のオフィス写真