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リコージャパン、施工体制台帳作成や就業履歴管理の効率化を支援する建設業向けソリューションを提供
2025年10月16日 09:00
リコージャパン株式会社は15日、リコー製複合機や業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」を中核に、建設業における施工体制台帳作成業務と就業履歴管理業務を効率化するソリューション「施工体制・就業履歴管理サポートパック」を提供開始したと発表した。複合機などと連携して企業の業務課題の解決を支援する「EMPOWERING DIGITAL WORKPLACES(EDW)アプリケーション」、株式会社建設システムのクラウドアプリケーション「施工体制クラウド」などを連携させて実現している。
建設業の事業者は、建設工事ごとに工事情報、施工体制情報、作業員情報などを含む「施工体制台帳」を作成し、工事発注者に提出する必要がある。同台帳はこれまで、紙でのファイリング管理を主流としていたが、国土交通省の土木工事共通仕様書の改定により、電子データでの作成・提出への移行が進みつつあるとのこと。しかし、注文書・注文請書や建設業許可書といったサイズの異なる書類を1つずつスキャン・保存する手間が大きな負担となっていたという。
また就業履歴管理では、国土交通省が推進するシステム「建設キャリアアップシステム(CCUS)」に同様の情報を登録する必要があり、台帳作成とCCUS登録の二重作業という非効率が発生していた
そこでリコーでは、今回提供を開始する「施工体制・就業履歴管理サポートパック」により、これらの課題の解決を図るとした。
不定形サイズの帳票を一括スキャンできる複合機「RICOH IM C6010SD」製品群や、卓上に設置でき、不定形サイズや特殊紙のスキャンにも対応可能な業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」を用いれば、サイズや用紙が統一されていない施工体制台帳添付書類をまとめてスキャン可能。
また、複合機や「RICOH fi Series」がEDWアプリケーション「Scan to ケンテム」と連携することにより、「施工体制クラウド」への直接保存に対応し、電子化後のファイル整理が不要になるため、施工体制台帳添付書類の電子化業務の効率化を実現する。
さらに、「施工体制クラウド」からCCUSへの登録に必要な情報を一元管理するアプリケーション「KENTEM-CareerLog」への情報連携により、CCUSへの登録作業も効率化されるとした。
こうして、施工体制台帳作成から就業履歴管理までを一元的にサポートすることで、建設業における業務全体の生産性向上に貢献するとのことだ。