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リコージャパン、運輸業の業務前自動点呼に対応した「点呼業務改善パック」を提供

 リコージャパン株式会社は9日、運輸業のデジタルトランスフォーメーション(DX)支援を強化するため、業務前の自動点呼に対応したパッケージソリューション「点呼業務改善パック」を提供開始すると発表した。

 点呼業務は、運輸業の安全確保において重要である一方、運行管理者と運転者双方に大きな負荷がかかるという課題を抱えていたが、法整備の関係で業務前の自動点呼は認められていなかったという。しかし2025年4月30日、国土交通省から制度に関する重要な改正が公開され、かねて要望の多かった業務前自動点呼が法制度上正式に認められたため、運行管理者の立ち合いが不要となり、条件を満たせば、運転者のみで業務前の自動点呼を行えるようになったとのこと。

 リコージャパンはこの法改正を受け、従来の業務後の自動点呼および遠隔・IT点呼に対応したサービスを、業務前の自動点呼にも対応できるようバージョンアップした。必要な機器を含めてワンストップで提供し、点呼業務における負荷軽減を実現するソリューションとして展開する。

 対面点呼/電話点呼/スマートフォン点呼/IT点呼の4種類に対応しており、いずれの場合でも法制度に準拠した形式で記録を作成し、クラウド上にデジタルデータとして保存が可能。記録の自動化により、紙と電子の二重管理から解放されるとともに、転記や二重入力といった非効率な作業を削減でき、業務生産性の向上に貢献するとしている。

システム概要

 なお「点呼業務改善パック」では、クラウド型点呼システムと、Webカメラ、アルコール検知器、免許証リーダー、静脈認証装置などの機器一式をパッケージとして提供する。参考価格は26万3000円(税別)から。