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IIJの「IIJフレックスレジリエンスサービス」、ブルースクリーンからの復旧をリモートで行える新機能を提供

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は7日、クラウド型のデバイス管理サービス「IIJフレックスレジリエンスサービス」において、ブルースクリーン発生時のシステムダウンからの迅速な復旧を可能にする「リハイドレート機能」を提供開始すると発表した。

 IIJフレックスレジリエンスサービスは、遠隔でのPCのロックや強力なデータ消去(ワイプ)に加え、IT資産の状態の可視化、セキュリティソフトウェアなどのアプリケーションの自動復活機能を備えたクラウド型デバイス管理サービス。PCの紛失や盗難、不正な持ち出しが起こった場合の情報漏えいリスクを低減するとともに、IT資産が保護された正常な状態への回復を支援するという。

 今回発表された「リハイドレート機能」は、さまざまなシステムエラーにより発生するブルースクリーン状態のPCを、リモート操作で復旧できる機能。PCが有線LANに接続可能であればブルースクリーンからの復旧作業をリモートで行えるため、PCの利用場所を選ばず、迅速かつ効率的な修復・復旧が可能になるとした。

 なお、同サービスのコアエンジンは主要メーカーの端末のBIOSに組み込まれており、BIOSレベルでAbsolute Persistenceモジュールが動作することから、OSが起動しない状態でも復旧操作が可能。OSが起動しない場合は、PCを有線LANに接続し、特定のキーの押下とパスコードの入力という簡単な操作で管理者が指示したプレイブック(特定の端末の操作指示)を実行できるため、遠隔地でも効率的に修復・復旧作業を行えるとしている。

 なお、実行できるプレイブックは、「ファイルの追加・削除」「レジストリキーの設定・削除」「ゴールデンイメージによる復元」「スクリプトの実行」の4種類。例えば、端末のアップデートに起因してブルースクリーンが発生し、解消方法が特定のファイルの削除といったケースでは、「ファイル削除」のプレイブックを実行することで、端末を復旧できるとのことだ。

 「IIJフレックスレジリエンスサービス」の50台利用時の参考価格(税別)は、下位の「Basicプラン」が月額2万2500円、上位の「Standardプラン」が月額3万1500円。「リハイドレート機能」は、Standardプランの契約ユーザーが利用できる。