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Microsoftが9月の月例パッチ公開、危険度の高い脆弱性を含む81件を修正
2025年9月10日 12:11
日本マイクロソフト株式会社は10日、9月の月例セキュリティ更新プログラム(修正パッチ)を公開した。マイクロソフトではユーザーに対して、できるだけ早期に修正パッチを適用するよう呼びかけている。
対象となるソフトウェアは、Windows、Office、SharePoint、Microsoft SQL Server、Azure。
これらのうち、最大深刻度が4段階で最も高い“緊急”の脆弱性の修正が含まれるソフトウェアは、Windows(Windows 11/10、Windows Server 2025/2022/2019/2016)、Office、SharePoint、Azure。修正パッチに含まれる脆弱性の件数はCVE番号ベースで81件、うち最大深刻度が“緊急”のものが8件。
今月のセキュリティ更新プログラムで修正した脆弱性のうち、「Windows SMBの特権昇格の脆弱性(CVE-2025-55234)」「VulnCheck:CVE-2024-21907 Newtonsoft.Jsonでの例外的な状態の不適切な処理(CVE-2024-21907)」の2件については、更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の詳細が一般に公開されていることが確認されており、マイクロソフトでは更新プログラムの適用を早急に行うよう呼びかけている。
また、「Microsoftのハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)パックのリモートでコードが実行される脆弱性(CVE-2025-55232)」は、CVSS基本値が9.8と高いスコアで、認証やユーザーの操作なしで悪用が可能な脆弱性となっている。更新プログラムが公開されるよりも前に、脆弱性の情報の一般への公開や脆弱性の悪用は確認されていないが、脆弱性の特性を鑑みて、企業組織には早急なリスク評価とセキュリティ更新プログラムの適用が推奨されている。