ニュース

東京エレクトロン デバイス、生成AIの安全性確保と効率性向上を支援するプラットフォーム「Arize AX」

AIアプリケーションの開発・評価・運用を一気通貫でサポート

 東京エレクトロン デバイス株式会社(以下、TED)は27日、米Arize AIと販売代理店契約を締結し、国内初のパートナーとして、同社のAIオブザーバビリティプラットフォーム「Arize AX」を販売開始すると発表した。処理の追跡・可視化、反復的な実験と改善、ハルシネーションや有害出力の抑制を1つのプラットフォームで実現できるという。

 「Arize AX」は、AIアプリケーションの運用・改善プロセスをエンドトゥエンドで加速させるAIオブザーバビリティ製品。開発(Develop)、評価(Evaluation)、観測(Observe)の3つを軸に、AIサービスの信頼性向上と迅速な改善サイクルを実現するためのさまざまな機能が用意されているという。

 3つの軸のうち「開発」では、プロンプトテンプレートの管理と、モデルごとの結果比較を簡単に行える、使いやすいGUIを提供するほか、過去の入力・出力や評価結果を基に、AIがプロンプトを自動最適化する機能を備えている。

 また「評価」では、生成結果や処理内容をLLM(大規模言語モデル)が自動評価する仕組みを提供。

 さらに「観測」では、AIアプリケーション処理の入出力や内部処理、実行時間をリアルタイムで追跡・可視化する機能や、本番環境での応答をリアルタイムでモニタリングする機能、不正なプロンプトの入力やハルシネーションなどの発生を検知・防止できるガードレール機能を搭載しており、AIアプリケーションの品質管理と運用効率化を支援することで、安心してAIを活用できる環境を提供するとしている。

 なおTEDでは、導入から環境構築、検証支援までをサポートするとともに、ヘルプデスクサービスも提供するとのこと。