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ウイングアーク1st、秒間1000文書を超える高速処理を実現したタイムスタンプサービス「Trustee タイムスタンプ」
2025年8月27日 16:39
ウイングアーク1st株式会社は26日、企業間取引における電子文書の信頼性担保を目的としたデジタルトラストサービス「Trustee(トラスティ)」を発表した。今回はその第1弾として、生成AI技術の進化によって増大する電子文書の改ざんリスクに対応するため、高速かつ低コストでタイムスタンプを付与できるサービス「Trustee タイムスタンプ」を提供開始する。
「Trustee タイムスタンプ」は、独自のPDF解析技術やシンプルな設計により、秒間1000文書を超える高速処理を実現したタイムスタンプサービス。これを利用することで、一般的なタイムスタンプサービスと同様、タイムスタンプを押した時刻にその電子データが存在していたことと、それ以降改ざんされていないことを証明できるという。
セキュリティ面では、サーバーに不正侵入されても、タイムスタンプを不正に発行できない仕組みを構築しているほか、東西複数拠点による並行稼働、うるう秒対応の自動化などにより、タイムスタンプを押せない時間を排除する高い可用性を実現したとのこと。
価格は5円(税別)/1スタンプ以下となっており、利用量に応じてボリュームディスカウントが適用される。
なお、ウイングアーク1stでは、生成AI技術の進化によってそれを悪用した偽装文書の被害が深刻化している点、また電子帳簿保存法の改正を契機に、文書の受領側でのタイムスタンプ付与が一般的となっているため、文書の発行から受領までの間の改ざんやなりすましのリスクを排除できない「無防備なPDF」の流通が拡大している点を指摘。
電子文書の発行者が付与するタイムスタンプにより、発行時点からの電子文書の存在証明と、その後の非改ざん証明を確保できることから、高速かつ安価な「Trustee タイムスタンプ」を提供し、文書の発行元でのタイムスタンプ付与を支援するとしている。