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電通総研、自律型AIエージェント「Agentforce」の短期導入・活用支援サービスを提供
2025年8月8日 13:26
株式会社電通総研は8日、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供する自律型AIエージェント「Agentforce」の短期導入・活用支援サービスを提供開始した。
Agentforce短期導入・活用支援サービスは、電通総研が多種多様な業種の企業にSalesforce製品を導入してきた実績を基に、Agentforceを活用した業務要件整理から、環境構築、プロンプトの設計、活用支援や運用サポートまで、一気通貫で提供するもの。
生成AIを活用した顧客接点改革の推進と営業活動の業務効率化を目的に、複数のユースケースで社内検証を行い、その結果に基づき独自の導入・活用のテンプレートや設定内容を準備し、企業の「Agentforce」の短期導入・活用を支援する。また、AgentforceのPoCを実施したい企業向けに、PoCパッケージプランも提供する。
Agentforceは、自律型AIエージェントを作成し、展開するためのプラットフォーム。「Sales Cloud」などのCRMに蓄積されたデータや社内マニュアルなどの非構造化データを基に、業務を自律的にサポートする。例えば、顧客や従業員からの質問への自然な対話形式での回答、営業資料の作成、注文の変更や返品対応のサポートなど、従業員に代わってさまざまなアクションを自動で実行できる。
Agentforce短期導入・活用支援サービスは、Salesforce製品の導入プロジェクトをリードしてきた顧客接点改革の専任部隊が業務要件整理から、環境構築、プロンプトの設計、活用支援や運用サポートまで、一気通貫で支援する。
顧客企業が実施するCX施策や営業活動の業務フロー、システムフローなどを整理し、業務適用範囲を見いだし、ROI算出まで伴走する。アジャイル型で業務への最適化を支援し、プロトタイプを実装して、実際の業務で使用しながら、さらに効果が出るよう修正点を洗い出し、正しく効果が出る状態を作る。
電通総研が検証したユースケースのうち、商談準備の自動化は、来店予約や営業担当が入力した事前の商談情報を基に、「Data Cloud」や社内資料などから顧客情報を取得し、顧客の課題や相談内容、過去の商談内容から最適な商談コンテンツや過去の成功シナリオを導く。これにより、次回の面談や来店などへつなげるCVR(コンバージョン率)向上を支援する。
商談後営業メール生成は、来店後の顧客へのフォローアップメールを商談記録から自動生成し、配信できる。活動登録と同時に顧客フォローも遂行でき、業務効率化に貢献する。
電通総研は今後も、顧客接点改革領域におけるソリューションの拡充を図り、顧客企業の営業活動・マーケティング活動を支援していくとしている。