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Cloudera、オンプレミスでプライベートAIを実現する「Cloudera Data Services」の最新リリースを発表
2025年8月8日 08:30
米Clouderaは現地時間6日、オンプレミスでプライベートAIを実現する「Cloudera Data Services」の最新リリースを発表した。
Cloudera Data Servicesにより、企業は自社のファイアウォール内で安全に、GPUによって加速された生成AI機能を利用できるようになる。組み込みのガバナンス機能と、ハイブリッド環境への移行性により、企業は自社のデータセンター内に独自のソブリンクラウドを構築、拡張でき、セキュリティ上の懸念を解消できる。
Clouderaでは、77%の組織が重要なモデル、データパイプライン、クラウドインフラを保護するために必要な基盤となるデータやAIセキュリティ対策を欠いているというというAccentureの調査結果を紹介。Clouderaは、エンタープライズAIにおける最大のセキュリティリスクと知的財産リスクに直接対応することで、企業が従来は数か月を要していたプロトタイプから本番環境への移行を、数週間で実現できるよう支援するとしている。
今回の製品リリースの一環として、Cloudera AI Inference ServiceとAI Studiosの両方がデータセンター環境でも利用可能になった。これらのツールはいずれも、エンタープライズにおけるAI導入の最大の障壁に対処することを目的として設計されており、これまではクラウド環境でのみ提供されていた。今回のリリースにより、企業はAI導入を加速させるとともに、自社のデータセンターという安全な環境内で生成AIアプリケーションを構築、実行できるようになり、機密性の高い知的財産をファイアウォールの内側にとどめたまま運用できる。
NVIDIA搭載オンプレミス向けCloudera AI Inference Servicesは、組み込み型のNIM(NVIDIA Inference Microservice)マイクロサービス機能を提供する、AI推論サービスの一つ。Clouderaは、大規模AIモデルの展開と管理を効率化する機能を、データセンター環境にも提供する。安全かつスケーラブルなエンジンは、データが既に安全に保管されているデータセンター内で、AIの本番運用ライフサイクルの展開と管理を支援する。
オンプレミス向けCloudera AI Studiosは、AIアプリケーションのライフサイクル全体にアクセスできるよ う利便性を高め、ローコードのテンプレートを通じて、ユーザー内のチームによる生成AIアプリケーションやAIエージェントを構築、展開できるように支援する。