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京三製作所、ゼロトラスト実現に向けIDaaS「Okta」を導入 BeeXが支援
2025年5月16日 09:00
株式会社BeeXは15日、株式会社京三製作所が、OktaのIDaaS(Identity as a Service)ソリューション「Okta Workforce Identity(以下、Okta)」を採用したと発表した。京三製作所ではBeeXの支援のもと、ゼロトラストセキュリティの実現に向け、「Okta」を活用したセキュアな認証基盤の構築を行っている。
信号システムなどを手掛けている電機機器メーカーの京三製作所では、中期経営計画でクラウドネイティブへの移行を推進しており、その一環として、ゼロトラストセキュリティの実現に向けたセキュアな認証基盤の構築が急務だったという。
同社の従来の認証基盤は、スクラッチで開発した基幹システムのマスターデータ管理を活用し、オンプレミス環境で運用していたほか、SaaSについてはIDを部署ごとに分散管理していた。このため、運用負荷やセキュリティリスクといった課題があり、IDaaSによる認証統合とシングルサインオン(SSO)化を図ることを決定。複数ベンダーを比較検討した結果、グローバルでの高い評価と、特定のベンダーに依存しない自由度が決め手になり、BeeXが提案した「Okta」を採用している。
この導入により京三製作所は、Active Directory(AD)と連携したID管理の一元化を実施し、異動・退職時の運用負荷軽減と、セキュリティガバナンスの強化を実現しているとのこと。また、SSOによる従業員の利便性向上や、ゼロトラストを意識したセキュアなリモートワーク環境の整備にもつながった。
今後は、新規導入するSaaSへの「Okta」連携を進めるとともに、多要素認証の導入や、「Okta」の特権アクセス管理(PAM)機能の活用も検討する方針だ。
なおBeeXは「Okta」の導入にあたり、既存SaaSの棚卸しからAD連携、約2000人の社員が利用するデバイス約2800台への展開などを支援し、導入を無事完了させたとしている。