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イオンリテール、音声や文字での質問に自動で回答する「AIアシスタント」を約390店舗に実装
“次世代型の従業員マニュアル”として活用へ
2025年5月16日 08:30
イオンリテール株式会社は、生成AIを活用し、音声や文字での質問に自動で回答する「AIアシスタント」を、6月より「イオン」「イオンスタイル」などの約390店舗に実装すると発表した。
「AIアシスタント」は、生成AIを活用した従業員向けのチャットボット。合計で数千~数万ページにわたって文書化されていた業務マニュアルや法律を学習したAIが、従業員の質問に対して回答を提示してくれるという。
提供開始時は、「イオンラウンジの利用方法や場所」「免税対応の仕方や、免税対象となる商品、下限金額の確認」「公共料金の支払い」といった、店舗で来店客から尋ねられることが多い事項に対応。今後のアップデートで応答できる幅を拡大し、店舗・事業所のあらゆる困りごとや判断に迷う事項に対して、適切な参照先や情報を返すシステムへの進化を図るとしている。
なおイオンリテールでは、事前の読み込みが不要の“次世代型の従業員マニュアル”ととらえているとのことで、新人や若手をはじめ多くの従業員が、顧客対応での困りごとをスムーズに解決できるようになるとともに、実施業務に関する習熟スピードの向上も期待されているとした。
また、多くの知識や経験を必要とし、習熟までに数年~十数年の時間をかけていたような専門的な職務についても、知識やプロセスがシステム内に集約されることで、より多くの従業員の参画が可能になることを見込んでいる。