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Squareに「オフラインモード」、ネット圏外でもカード決済の受付は可能に

 Square株式会社は30日、新機能「オフラインモード」の提供を開始したと発表した。

 Squareは、スマートフォン/タブレットに小型のクレジットカードリーダーを装着し、専用アプリ「Squareレジ」をインストールすることで、そのスマートフォン/タブレットをクレジットカード決済端末にできるサービス。決済手数料は、カードリーダーにクレジットカードをスワイプして入力する場合が3.25%、カード情報を手動入力する場合が3.75%。

 これまでSquareレジでカード決済を受け付けるには、スマートフォン/タブレットがインターネットに接続されている必要があったが、新機能のオフラインモードでは、一時的であればインターネットに接続されていなくともSquareレジでカード決済を受け付けられる。

 「建物の地下や山間部などインターネットにつながりにくい場所でもストレスなく利用できるようになる」とし、オフラインモードのプロモーション動画をYouTubeで公開。電波状態の悪い地下はもちろん、海上や宇宙でも使用できることをアピールしているが、オフラインモードの使用にあたっては注意が必要だ。

 オフラインモード中に受け付けた取引の決済処理は、Squareレジ内の売上履歴に保留中として表示され、インターネットに接続したタイミングで処理が完了する仕組み。保留中の取引は72時間経過すると決済情報が失われるため、72時間以内に必ずインターネットに接続して処理を完了する必要がある。宇宙でも使用できるとアピールするプロモーション動画でも、72時間以内に地球に帰還する必要があると説明している。

 また、オフラインモードで受け付けたカードが承認されない、有効期限が切れていて処理できないなどの理由で発生した問題についてSquareでは一切責任を負わないとしている。オフラインモードを使用すると通常の決済受付時と比べてリスクが高くなるため、オフラインモードでカードを受け付ける前にカードの名義と有効期限をしっかりと確認するよう推奨している。

永沢 茂