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NEC、3G通信型ドライブレコーダー解析でリアルタイムに安全運転を支援

車両情報解析「くるみえ」新サービス

3G通信モジュール内蔵ドライブレコーダー
管理画面例

 NECは24日、ドライブレコーダーで取得した事故・危険運転映像、車両運行データを集計・解析するクラウドサービス「くるみえ」の新サービスを発売した。新たに3G通信モジュール内蔵ドライブレコーダーをラインアップし、リアルタイムに安全運転を支援する。価格はオープン。サービス提供は6月下旬より。

 ドライブレコーダーに記録された大量の運行データを、3G回線を介してNECクラウドへ送信。車両の加速度情報や位置情報などをリアルタイムに解析し、車両管理者にヒヤリハット発生のアラームをリアルタイムに通知。運転手への安全運転指導や注意喚起を行うことで、事故の未然防止に役立てられるという。

 万が一事故が発生した場合は、ドライブレコーダーに記録された事故・危険運転映像の閲覧や、事故時の状況を簡単に帳票出力することで迅速な事故対応も実現する。

 従来のドライブレコーダーでは、運転手が帰社後にSDカードで情報をアップロードする必要があり、リアルタイムの解析もできなかった。今回、3G通信モジュール内蔵型をラインアップに追加することで、「運転手に負荷をかけずにスムーズに導入できる」(NEC)としている。

 NECは、同サービスを導入する企業・団体のビッグデータ活用支援に加え、クラウド基盤に収集される道路のヒヤリハット発生状況を期間やエリアなどから抽出・解析し、道路コンサル業や自治体に提供することで、安全な社会インフラに貢献する考え。

川島 弘之