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富士通、大量データの活用を支援する統合データベース製品

 富士通株式会社は19日、データウェアハウス(DWH)での利用に適した統合型データベース「FUJITSU Software Symfoware Analytics Server」(以下、Symfoware Analytics Server)を、同日より販売開始すると発表した。2月より順次出荷を開始する。

 「Symfoware Analytics Server」は、データの蓄積から活用まで、情報活用に必要とされる一連の機能を統合したデータベース。搭載するクエリエンジンでは、列(カラム)単位で格納したデータへアクセス可能なカラムストア方式を採用しているため、ストレージへのアクセスを平均90%削減できるとのことで、従来比で最大500倍の性能を達成しているという。

 また、このクエリエンジンは富士通独自の「スマートソフトウェアテクノロジー」に基づいてハードウェアリソースを自動認識し、最適なメモリ割り当てを行う「スマートチューニング」技術を搭載しているため、その時点での最高性能を維持するとのこと。これによって、システム管理者の負担を軽減する。

 データの準備や分析は、GUIやテンプレートを用いて直感的に行える点もメリットで、データの抽出条件、分析の観点を変更して現場で試行錯誤でき、そのフローの蓄積も行える。データ活用の各機能では、PostgreSQLに搭載されているSQLインターフェイスとの高い互換性を実現。それに準拠したERPや帳票作成といった数百種類のツール、アプリケーションパッケージとの接続に対応する。また、ユーザーが使い慣れた分析ツールをそのまま利用できることから、導入後すぐに利用可能とのこと。

 ライセンス体系は、このソフトが導入されるサーバーのコア数に応じて課金される、コアライセンス方式を採用しており、価格は980万円(税別)から。

石井 一志