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ぷらっとホーム、超小型Linuxサーバー「OpenBlocks A」のDebian 7搭載モデル

OpenBlocks Aファミリの1つ、OpenBlocks AX3

 ぷらっとホーム株式会社は1日、超小型サーバー「OpenBlocks Aファミリ」のラインアップを、Debian 7搭載モデルで一新すると発表した。

 OpenBlocks Aシリーズは、ぷらっとホームが独自開発している超小型のLinuxサーバーで、低消費電力であるだけでなく、駆動部を持たない高耐久性が特徴。CPUにはARMベースのプロセッサを採用し、小型でありながらもさまざまな用途で利用できる処理性能を備えているため、プロキシサーバー、M2M、ネットワーク監視・制御、あるいはアプライアンスのベースモデルなど、さまざまな用途で利用されているという。

 OSはDebian GNU/Linuxで、Java SE Embeddedをサポートするため、多様な組み込みアプリケーションが動作する点も特徴だ。従来はDebian 6ベースだったが、今回、これをDebian 7ベースに更新した。

 Debian 7を搭載したモデルでは、新設されたarmhfアーキテクチャの採用により、これまで明示的に指定する必要のあったFPU(浮動小数点演算処理装置)が標準で動作するようになり、ハードウェア性能のフル活用が可能になる。この結果、上位モデルのOpenBlocks AX3では、各種スクリプト言語や画像処理等での性能が向上したとのこと。

 さらにDebian 7では、各種パッケージのメジャーバージョンが更新されており、より豊富になった開発リソースを活用できるなど、さまざまな更新をOpenBlocks Aファミリで利用できるとしている。

 なお、現在販売しているDebian 6搭載モデルは2014年4月末で販売を終了する。また、Debian 6が搭載されたOpenBlocks Aファミリを使用中のユーザーは、Debian 7への更新が可能とのこと。

石井 一志