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東芝デジタルソリューションズ、250m四方ごとの降雨状況をリアルタイムで把握できる「現況降雨量サービス」
2025年4月30日 13:08
東芝デジタルソリューションズ株式会社は25日、現在の降雨状況を広域的に把握するとともに、250メートル四方に分割された細かなエリアごとのきめ細やかな降雨データを提供する「現況降雨量サービス」を発表した。鉄道・道路などの公共交通や社会インフラの運営・管理を行う事業者・自治体に向けて、同日から提供開始する。
「現況降雨量サービス」は、地上雨量計などの設備を持つことなく、250メートル四方に分割された細かなエリアごとの降雨量を取得できるサービス。気象レーダーの観測データを基に、東芝独自のデータ解析技術を用いて広域的な降雨状況を解析し、降雨の範囲や雨の強さを測定することで、特定地点の現在の降雨量をリアルタイムに算出可能という。
東芝デジタルソリューションズでは、いわゆる“ゲリラ豪雨”が増加傾向にあり、公共交通や社会インフラへの、浸水や土砂崩れの発生による被害が課題になっている中で、各事業者や自治体はこの対策として、地上雨量計を設置し、降雨量を観測することでその影響度の判断を行うなどしていますが、地上雨量計の設置には費用や設置場所に制約があり、突発的、局所的な降雨の発生状況の正確な把握は困難と指摘。
このサービスを利用することで、地上雨量計を増設せずに、特定地点の現況降雨量を把握可能になるため、鉄道や道路などへの降雨影響を的確に判断し、円滑な運行や安全の確保を支援できると、そのメリットを説明している。
なお同社は、気象庁の定める気象予報業務の許可を取得しており、観測データを独自の手法でリアルタイムに解析し、気象状況を高精度に予測する「気象データサービス」を強化しており、今後もサービスのラインアップをさらに拡充するとのこと。