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東芝デジタルソリューションズ、三井住友海上と雹災アラートの実証実験を実施

 東芝デジタルソリューションズ株式会社は26日、三井住友海上火災保険株式会社(以下、三井住友海上)と、雹(ひょう)災アラートの実証実験を行うと発表した。降雹(こうひょう)シーズンである6月~9月に、関東地方の三井住友海上の自動車保険・火災保険契約者向けに情報を提供する。なお東芝デジタルソリューションズでは、東芝独自の気象レーダーデータ解析技術により、降雹予測を実現するとのことだ。

 東芝デジタルソリューションズは、気象レーダーから受信した観測データをリアルタイムに解析する「気象データサービス」を提供し、現在、雹(ひょう)・あられ・雪・雨などをリアルタイムで判別する「粒子判別サービス」の開発を進めている。一方、三井住友海上は、2022年6月の大粒な降雹で局所的に大きな雹災被害が発生したことを契機に、雹災アラートの検討を開始。顧客の事前回避行動につなげられないかを検討してきた。

 こうした背景から両社では、気象データサービスによる降雹予測を用いた雹災アラートの実証実験を実施することになったという。

 実証実験では、関東在住の三井住友海上社員、保険代理店・保険契約者のうち、実験に参加する人を対象に雹災アラート情報を提供する。具体的には、契約されている自動車の保管場所、および物件所在地に対し、降雹およびゲリラ豪雨の予測を検知した場合、一定以上の被害リスクが予想される人へ、アラートをメールで配信するとした。

 また、アラート通知とあわせて、災害情報のSNS解析を得意とするベンチャー企業、株式会社Specteeによる降雹実績も表示する。

降雹画面イメージ図
降雨画面イメージ図