ニュース
日立産業制御ソリューションズ、生成AI連携機能などを追加した設備・資産管理システムの新版「SmartFAM Ver.4」を提供
2025年4月1日 10:00
株式会社日立産業制御ソリューションズは3月31日、デジタル台帳で設備保全情報を一元管理する、設備・資産管理システムの新バージョン「SmartFAM Ver.4」を年4月に販売開始すると発表した。
SmartFAM Ver.4では、生成AI連携機能（故障設備の復旧・対策支援機能）を追加。設備停止を伴う故障や経年劣化による突発的な破損など、これまで顧客が蓄積してきた保全業務に関するテキスト形式実績情報をもとに、生成AIから回答を得ることで、過去の事象から類似する故障情報や復旧対策情報を表示できるようになった。これにより、現場で発生する若手・中堅技術者が、熟練技術者から逐一指導を受けずに、設備の復旧を行えるよう支援する。
また、これまでSmartFAMが持つデータを他システムに受け渡す際には、定型フォーマットで行う必要があった。SmartFAM Ver.4では、システム連携機能を強化し、保全で利用した予備品の情報や発注依頼情報、作業依頼情報などのデータ入出力を、相手側システムのフォーマットに合わせて定義することが可能となった。
保全計画機能では、これまでの保全周期に従い予定を立案する機能に加え、予定と実績データをもとに保全実施時期の見直しを行う機能を強化し、工場、生産ラインごとに該当設備の保全計画の実施や先送り、前倒しを行うことが可能となった。
システム導入時および運用時において、「モノ」（台帳）と「コト」（設備点検などのイベント）を対象業務に合わせるシステム設定機能を強化し、若手・中堅技術者でも容易にシステム設定変更を可能とする「簡易モード」、熟練技術者向けのより細かいシステム設定を可能とする「アドバンスモード」の2つのモードを設けた。これにより、さまざまな技術者層に合わせた設定が可能となった。
デザイン面では、顧客からの利用シーンを想定した画面デザインの刷新と操作性の向上を行った。また、マルチデバイスに対応し、スマートフォンやタブレットによる保全データの入力が可能となった。
SmartFAM Ver.4の価格は個別見積もり。日立産業制御は、国内外の製造業および上下水道や道路などの企業を対象に、2026年度までに600システムの販売を目指す。
