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日立産業制御、設備稼働データの利活用機能を強化した設備・資産管理システム「SmartFAM」新版

 株式会社日立産業制御ソリューションズ(以下、日立産業制御)は25日、設備・資産管理システム「SmartFAM」において、設備稼働データの利活用機能を強化した新版「同 Ver3.0」を発表した。同日より販売を開始する。

 SmartFAMは、デジタル台帳で設備保全情報を一元管理する設備・資産管理システム。今回の新版では、設備保全における予兆管理・予防保全の取り組みを支援するための機能を強化した。具体的には、既存の設備稼働データ蓄積機能において、故障・停止につながると判断する基準値を担当者があらかじめ設定することにより、自動収集した稼働データ上で異常値を検出し、担当者にメール通知および画面表示する「アラーム機能」を新たに搭載している。

 また、蓄積した設備稼働データの出力機能を強化し、統計分析ツールおよびBIツールとの連携により、高度な分析を可能にした。

 これらの機能強化により、従来、熟練技術者が経験や勘で判断していた設備停止の予兆や、属人化していた設備保全に関するデータを管理・見える化し、専門的な知識を持たない担当者でも、設備が故障・停止する前に対策を講じられるように支援する。

 さらに、予算実績や予備品・棚卸などの管理機能が追加され、現場の業務効率を向上するとともに、一元管理できるデータの範囲が拡大された。このほか、利用できる点検タブレット端末が増加し、Windows搭載PCに加えてiPadやiPhoneでもデータ入力が可能となっている。

 SmartFAMの価格は、製品パッケージとユーザーライセンスがオープン、システム初期構築支援が個別見積もり。日立産業制御では、国内外の製造業および保守サービス提供会社を対象に展開し、2020年度までに300システムの販売を目指す。

「SmartFAM Ver3.0」管理データと機能強化イメージ