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A10ネットワークス、DDoS対策統合ソリューション「A10 Defend」にハードウェアアプライアンスを拡充
2025年3月12日 14:53
A10ネットワークスは12日、統合セキュリティソリューション「A10 Defend」について、これまではA10 Defendブランド下にDDoS攻撃に特化した製品群を配していたが、より広範なサイバー攻撃対策ブランドとして再構築するとともに、最新のハードウェアプラットフォームを採用した新製品として、ハイエンドモデルおよびエントリーモデルを日本市場で提供開始すると発表した。
A10 Defendは日本市場においては、攻撃トラフィックを検知するハードウェアアプライアンス/仮想アプライアンス「A10 Defend DDoS Detector」、DDoS攻撃を自動的にインテリジェントに緩和するハードウェアアプライアンス/仮想アプライアンス「A10 Defend DDoS Mitigator」、シームレスなDDoS対策のための統合管理でA10 Controlの一機能として提供されるソフトウェア製品「A10 Defend DDoS Orchestrator」、DDoS攻撃対策に特化し能動的防御を可能にする脅威インテリジェンス「A10 Defend Threat Control」、誤検知の少ない次世代WAF+ADC(Application Delivery Controller)「A10 Defend Next-Gen WAF, Powered by Fastly」の各製品で構成される(2025年2月現在)。
A10では、既に提供している第6世代ハードウェアアプライアンスの「A10 Thunder 8665S」を、A10 Defend DDoS Mitigatorとしても利用できるよう、新たにA10 Defendブランドで「A10 Defend DDoS Mitigator Thunder 8665S TPS」として提供する。同機種は、広帯域なバックボーンネットワークに直収できる400GbE×12ポートを標準搭載し、コンパクトな筐体で高いパフォーマンスを実現するとともに、通信事業者やサービスプロバイダーのコスト削減と運用効率向上に貢献する。
さらに、エンタープライズのネットワークも攻撃対象となっていることから、エントリーモデルの「A10 Thunder 1060S」も、A10 Defend DDoS Mitigatorとしても利用できるよう、A10 Defendブランドの「A10 Defend DDoS Mitigator Thunder 1060S TPS」として提供する。同機種は、1GbEカッパーポート、10GbE/25GbEファイバーポート、1GbE/10GbEファイバーポートを有しており、新しいライセンス体系であるモジュラーライセンス で提供される。旧モデルからCPUコア数やメモリを増強するなど、他社製品と比較して高いコストパフォーマンスを実現しており、消費電力や発熱量、ラックスペースを少なくすることで、データセンター等の効率化にも貢献する。
また、A10 Defend配下の製品群や、その他のA10製品全てを統合管理するための新プラットフォーム「A10 Control」を発表。従来のDDoS製品の統合管理ツールである「A10 Defend DDoS Orchestrator」と、A10 Thunderシリーズの管理システム「A10 Harmony Controller」を統合し、進化させた管理・分析、可視化プラットフォームとなり、さらに、A10 ControlでA10 Defend Next-Gen WAFなどを管理するアップデートも近く予定するとしている。
A10 Defend DDoS Mitigator Thunder 8665S TPSは提供開始済み。A10 Defend DDoS Mitigator Thunder 1060S TPSおよびA10 Controlの提供開始は第2四半期中の予定。