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ミツイワ、Cisco Merakiを使った工場向けネットワークのマネージドサービスを提供
2025年3月12日 14:11
ミツイワ株式会社は11日、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)のクラウド管理型ITインフラソリューション「Cisco Meraki」を使った、ネットワーク環境の各種機器の調達から導入設計、構築、運用、保守までの全てを含む、工場環境のネットワークに特化したサブスクリプション型のマネージドサービス「Mitsuiwa Meraki Managed for Factory」を提供開始した。
Mitsuiwa Meraki Managed for Factoryは、2024年10月にサービス開始したマネージドサービス「Mitsuiwa Meraki Managed」をベースに、境界ファイアウォールを追加することで、工場環境に特化させたMerakiのマネージドサービス。
ミツイワは、シスコのパートナープログラムにおいて、国内で唯一インテグレーター、デベロッパーそしてプロバイダーの3ロールの認定を取得したSIerとして、シスコテクノロジーに関する専門知識をもとに、顧客にさまざまな価値を提供してきたと説明。また、急速な進歩を見せる自動化/ロボット技術に長年培ったITのノウハウを連携させることで、数多くの工場のDX化の推進を支援してきたという。
今回、これまでの実績で培った各種のノウハウを体系化し、境界ファイアウォールを導入することで、OTとITが混在する工場内の特殊なネットワーク環境に特化したオールインワンソリューションのMitsuiwa Meraki Managed for Factoryとして、Meraki製品をより最適な形でモノづくりの現場にも提供するとしている。
工場内のロボット、CNC、PLCなどから発生する各種データの利活用は、OTネットワークとITネットワークを接続することによる外部への重要なデータの漏えいや、外部からのサイバー攻撃などに不安を感じたり、ネットワーク環境の構築や導入後の安定的な運用、そして導入したルーターやスイッチ、アクセスポイントなどのネットワーク機器の資産管理などの煩雑さを考えたりと、実際の導入前にためらう顧客も少なくないという。
ソリューションでは、境界ファイアウォールを採用することで、工場を外部のネットワークから遮断し、工場内のOTネットワークとITネットワークを安心・安全に接続できるネットワーク環境を、サブスクリプション型のマネージドサービスとして提供する。
顧客の各種の不安を解消しつつ、工場内の各種データを利活用した予知保全や異常検知、設備診断など、スマートファクトリー化の推進を支援する。シスコテクノロジーの強みを最大限に引き出したマネージドサービスとして、顧客は導入から運用までの数々のステップを気にする必要なく、工場内へのネットワーク環境導入のハードルを大幅に引き下げるとしている。
Cisco Merakiの対象製品は、Meraki MX68(境界ファイアウォール)、Meraki MS130-8P(屋外対応モデル)、Meraki MR78(屋外対応モデル)。サービスの費用は、Meraki MX68が月額8000円から、Meraki MS130-8Pが月額5100円から、Meraki MR78が月額6000円から。
ミツイワでは、Mitsuiwa Meraki Managed for Factoryにとどまらず、今後もシスコとさらなる緊密な関係を築きながら、Mitsuiwa Meraki Managedをベースに、Meraki製品とカメラや各種のセンサーを組み合わせたエコシステムや、Meraki製品が得意とする認証サービス、AIや各種のデジタル技術を含んだ発展形のソリューションなど、新たなマネージドサービスを順次展開していくとしている。