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TIS、ユーザーのリフレクションを引き出す自律型人材育成ツール「Practice」を正式提供開始

 TIS株式会社は、PC・スマートフォンに対応した自律型人材育成Webアプリケーション「Practice」を正式提供開始すると発表した。これに伴い、2023年4月より実施していた無料トライアルは提供を終了する。

 「Practice」は、TISと一般社団法人21世紀学び研究所が共同で開発した、自律型人材を育成するコミュニケーションツール。ユーザーのリフレクションを引き出すクエスチョン(2025年1月時点で約180問)の中から、1日1リフレクション(推奨)を入力することにより、自律型人材への成長を促すとのことで、チームメンバーの潜在スキルを最大化し、自律成長型のチーム育成を実現するとした。

 TISでは2023年4月より、約20社300名の人材育成担当者やチームリーダーなどをメインターゲットとして同ツールの無償トライアルを提供してきたが、今回、トライアルの中で出た要望に応えるための新機能を追加し、正式版として提供を開始する。

 新機能としては、ユーザーの回答内容に対しAIがフィードバックする「AIフィードバック」機能が追加された。キャリアコンサルタント、理想の上司、哲学者といったさまざまな専門家の人格を与えた生成AIが、ユーザーが入力したリフレクションを評価・分析し、フィードバックを提供。フィードバックを用いて生成した画像も提供することで、対話の雰囲気や場の空気を醸成するという。

 また、フィードバックのタイプを10種類のスタンプで表現する「フィードバックスタンプ」や、利用者が登録した、大切にしている価値観を一覧で参照できる画面「価値観ギャラリー」といった機能も追加された。

 さらに、チームを惑星に見立て、個人とチームの変容ステップを統合した組織開発理論「プラネットモデル」により、自律型人材として成長していくためのクエスチョンとチームメンバーとの対話のサイクルを提供する。

 この機能では、「自己開示」「自己肯定」「ビジョン形成」「課題解決」「目標達成」のクエスチョンが順に表示され、リフレクションとチームメンバーとの対話を順に実施することで、ソフトスキルの育成とチームの心理的安全性、エンゲージメント、ノウハウ共有を促進するとしている。