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しずおかフィナンシャルグループ、SASEを採用した共通基盤を導入しセキュリティ対策を強化
2025年2月20日 12:07
しずおかフィナンシャルグループの株式会社静岡銀行と日本電気株式会社(以下、NEC)は19日、グループ全体のセキュリティ高度化に向け、グループ傘下14社の約7000人が利用する「共通オフィスオートメーション(OA)基盤」の構築を、共同で開始したと発表した。
「共通OA基盤」は、しずおかフィナンシャルグループ内で共通したゼロトラストアーキテクチャを適用することにより、セキュリティ対策の均質化ならびに向上を図るもの。新たな対策を追加する際の負荷低減と運用の効率化、業務生産性の向上も目指しており、2026年3月からの稼働を予定している。
従来はグループ各社が個別のOA環境を利用しているため、セキュリティ対策についても各社での対応が必須となっていたが、今回の本プロジェクトでは、すべてのインターネット通信を検査する「Secure Access Service Edge(SASE)」を導入し、ゼロトラスト環境でのセキュリティ対策を進めるとのこと。
これによって、グループ内で一貫したセキュリティ運用が行えるようになるとともに、コスト削減を図りながら、最新のセキュリティ対策の導入につなげられるとした。また、グループ各社のネットワークを統合し、すべてのデバイスが「共通SASE基盤」を経由して直接インターネットに接続されるので、さまざまなクラウドサービスをより安全に利用できるようになるという。
なおNECでは、今回のプロジェクトを推進するにあたり、「BluStellar Modernization 金融機関向けモダナイゼーションプログラム」を適用し、ゼロトラストアーキテクチャに基づくフレームワークを用いて、課題と施策の整理を行ったとのことだ。