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hootfolioがNECからカーブアウト、因果分析AIソリューション「causal analysis」を展開

 日本電気株式会社(以下、NEC)は27日、データから物事の原因と結果の関係を見える化し、意思決定を支援する因果分析AIソリューション「causal analysis(コーザル アナリシス)」を提供する株式会社hootfolio(フートフォリオ)が、2025年1月1日に事業を開始したと発表した。なおhootfolioは、企業の新事業創出を支援するBIRD INITIATIVE株式会社の協力のもと、NECの事業イノベーションプロセスを経て同社からカーブアウトしているとのこと。

 causal analysisは、従来、仮説を基に手作業で分析していた因果関係の構造を、さまざまなデータから自動的に抽出できるAI技術「因果分析」により、物事の因果関係の探索を自動化し、導入企業の意思決定のスピードを向上するソリューション。NECの研究開発から生まれたもので、2020年に同社で事業を開始して以降、マーケティングや人事領域など、人の心理を可視化し効果的な施策につなげる用途で利用されてきたという。

因果分析AIソリューション「causal analysis」の仕組み

 今回はカーブアウトを通じ、さらなる事業成長と顧客の課題解決への貢献を加速したい考えで、causal analysisを製品開発、顧客リレーション強化、人材管理、経営管理、公共政策など、幅広い分野に提供するとした。

 また迅速な事業拡大に向け、外部資金調達による製品と技術のさらなる強化、パートナー連携などを積極的に進める考えで、2030年までのIPOを目指すとともに、将来的には米国への事業進出も見据えているとしている。