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PFU、業務用スキャナー「fiシリーズ」のキャプチャソフトで手書きAI-OCRに対応する新版を販売
2025年1月24日 11:58
株式会社PFUは23日、業務用イメージスキャナー「RICOH fi Series」のキャプチャリングソフトウェア「PaperStream Capture Pro」をリニューアルし、新版「5.0.0」を販売開始した。また、新製品として、上位版の「PaperStream Capture Pro Premium」も販売を開始した。
PaperStream Capture Proは、スキャンから画像編集、自動仕分けが可能な標準添付ソフトウェア「PaperStream Capture」に加えて、より高度な機能を搭載した有償版のソフトウェア。今回の機能強化により、日本語を含む6言語の手書き文字や活字、チェックマーク、バーコードなど、さまざまな文字種のデータ抽出に対応した。申請書やアンケートなど、紙文書のデジタル化にかかる作業を効率化する。
PFU製品のAI-OCRソフトウェア「DynaEye」の帳票レイアウト識別技術を搭載し、異なる種類の帳票をまとめてスキャンした場合でも、それぞれの帳票に応じたデータ抽出が可能。イメージデータは、帳票の種類ごとに仕分けて保存できる。新たに搭載された「マスキング機能」は、個人情報(機微情報)など一部の情報を隠した状態でイメージデータ化でき、情報漏えいのリスクを低減し、セキュリティの向上を実現する。
さらに、アクセシビリティの向上として音声読み上げソフトに対応し、各コントロールの情報の読み上げを行うことが可能となった。
また、今回のリニューアルに伴い、ライセンス形態が買い切り型から1年ごとの契約制へと切り替わる。初期導入費用を抑えられるため、特定の業務用途や短期的に利用したい顧客をはじめ、中小企業でも導入しやすくなった。
新たに提供するPaperStream Capture Pro Premiumでは、他のシステムやスキャナーで生成されたイメージデータを取り込める「ファイルインポート」機能に対応する。手元に紙の原本がなく、画像ファイルで届く場合にも、fiシリーズ専用スキャナードライバー「PaperStream IP(TWAIN)」による高度な画像処理や、AI-OCRによるデータ抽出が可能となる。
製品の価格(税別)は、PaperStream Capture Pro(5.0.0)が年額3万5000円、PaperStream Capture Pro Premium(5.0.0)が年額15万円。