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NTTタウンページとアグレックス、顧客データの表記ゆれや不備などの課題解決を支援する「タウンページデータクレンジング」を提供

 NTTタウンページ株式会社と株式会社アグレックスは16日、データクオリティの分野において協業し、NTTタウンページにおいて「タウンページデータクレンジング」の提供を開始すると発表した。

 両社は、昨今のAIやIoT、ビッグデータ解析などの進化により社会のデータ量が爆発的に増加する中、データドリブン経営やマーケティングの実現に向け、CDP(カスタマーデータプラットフォーム)の構築やデータ整備の需要が飛躍的に高まっていると説明。一方で、企業のデータ管理においては、情報登録時の表記ゆれや重複、データ内容の不備、および最新化への対応など多くの課題を抱えており、データを戦略的に活用するには、メンテナンスを継続的に実施することが必要不可欠となっているという。

 こうした顧客データにおける課題解決を目的に、両社のサービス連携により、タウンページデータクレンジングを提供するとしている。

「タウンページデータクレンジング」実施イメージ

 タウンページデータクレンジングは、顧客の要望に応じてデータクレンジング・名寄せからデータ拡充、当該顧客データの実在確認までトータルで提供するサービス。具体的には、「データクレンジング・名寄せ」「顧客データの拡充」「顧客データの実在確認」の3つを、顧客の要望に応じて組み合わせて提供する。

 データクレンジング・名寄せは、豊富な辞書データを保有し、柔軟な名寄せルールを設定できるアグレックスの高精度なデータクレンジング・名寄せ技術により、顧客のデータ活用における目的や改善要望に合わせた適切な処理を行い、データの表記ゆれや重複を解消する。

 顧客データの拡充は、国内最大級である約560万件のデータ量を保持し、高鮮度かつ正確な業種情報を特徴とするNTTタウンページのタウンページデータベースを活用することで、顧客が保有する顧客データの不備(電話番号や住所、業種情報など)に対する補完や、企業が保有していないホワイトスペースや属性情報(売上高や従業員数など)の付加を行い、顧客データの拡充を図る。

 顧客データの実在確認は、電話番号の実在確認により、顧客が保有する顧客データの適正化を行う。

 タウンページデータクレンジングを活用することで、顧客データのクレンジング・名寄せにより、表記ゆれや重複などを解消してデータの正確性を高めて正規化することで、適切なデータでの分析結果を経営戦略やマーケティングに反映できると説明。サイロ化したデータを統一した顧客IDを用いて管理することで、SFAやCRMの導入効果を高め、勘や経験に頼らずに客観的なデータに基づいた、精度の高いより的確な意思決定が可能となるとしている。

 また、顧客が保有していないホワイトスペースのデータを拡充することにより、新規アプローチに活用できると説明。企業情報の不足によりセグメンテーションできていなかったデータに対し、業種や規模などの属性情報、部署や支店・グループ企業情報をひも付けるIDを付加してデータを構造化することで、企業群単位での精緻な施策立案が可能となり、一元的な管理によるロイヤルカスタマーとのさらなる関係強化や、休眠顧客のアプローチにもつなげられるとしている。

 さらに、企業情報・住所情報を適正化することで、ダイレクトメールの重複送付や未達、誤配送などの郵送事故を防ぎ、無駄な発送コストを削減。廃止となった電話番号を特定することで、無用なアウトバウンドコールを減らし、業務効率の向上と営業コストの削減を実現する。