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京セラドキュメントソリューションズ、クラウド連携とAI機能を強化したカラー/モノクロ複合機計9モデルを発表

 京セラドキュメントソリューションズジャパン株式会社は2日、A3複合機の新製品として、カラー複合機「TASKalfa MZ7001ciシリーズ」6モデルと、モノクロ複合機「TASKalfa MZ7001iシリーズ」3モデル、合計9モデルを2025年1月初旬から順次発売すると発表した。

 新製品は、さまざまなクラウドとの連携を強化したクラウドアプリケーション「KYOCERA Cloud Capture」を5年間無料バンドルすることで、見積書、請求書、領収書、図面など、さまざまな種類の紙文書を、PCを介さずに電子化して、クラウド上に安全に保管できる。

 また、セキュアな環境でスキャンやプリントができる「Kyocera Cloud Print and Scan」を併用することで、複合機からスキャンしたクラウド上のデータをダイレクトに印刷でき、PCレスで拠点間での保存から印刷まで、情報伝達の効率化を可能にする。

 ドキュメントの電子化推進に向けては、AI機能を強化。紙折れや付箋による画像欠損を自動検知して確認の誘導や通知を行うほか、機密文書であることを示す情報(社外秘、CONFIDENTIALなど)も自動で検知して、読み込みを停止するため、データでの流出を未然に防止する。

 手書きの帳票や、アンケート、図面などに書かれた手書き文字をスキャンする場合には、原稿を読み取る際に手書きの箇所を認識し、フォーマットや元の画像はそのままで、手書きの場所のみを強調して読みやすくしてスキャンすることが可能。また、背景が白い原稿の場合は、手書き部分を白く上書きし、見えなくすることもできる。

 従来のIDカードコピー機能をスキャンでもサポート。IDカードをスキャンする際、原稿台にカードを置く位置がずれてしまっても、読み取ったデータの傾きを自動補正し、1枚の用紙にカードの裏表を並べる。このほか、複数枚の原稿(最大16枚)を原稿台(ガラス面)に並べて一度にスキャンでき、領収書や名刺などの小さな原稿をまとめてデータ化できる。

 セキュリティ面では、セキュリティの国際規格であるコモンクライテリア(ISO/IEC 15408)認証とHCD-PP v1.0に対応。また、ネットワーク通信用のデータ暗号化の米国連邦標準規格であるFIPS 140-3を標準でサポートし、IPsecとTLS通信プロトコルに対応していく。

 サステナブル対応では、稼働中の消費電力量およびCO2排出量をグラフで表示できる。操作パネルと複合機やプリンターの管理を行うための、Webベースの管理ツールCCRX(Command Center RX)での表示をサポートする。

 リモートメンテナンスサービス「ECOSYS NET」に対応し、インターネット経由で機器の状況をモニタリングして、サービスチームが収集した機器情報の分析により、今後起こりうる不具合を予測。故障が起きないよう、先回りして機器の点検や部品の交換を行う。また、リモートで機器の状態を常に確認できるので、トナーが切れるタイミングを予測し、必要な消耗品を自動で届ける。

 カラー複合機TASKalfa MZ7001ciシリーズの価格(税別)は、連続プリント速度(A4ヨコ)が毎分70枚の「TASKalfa MZ7001ci」が309万3000円、毎分60枚の「TASKalfa MZ6001ci」が275万1000円、毎分50枚の「TASKalfa MZ5001ci」が225万9000円、毎分40枚の「TASKalfa MZ4001ci」が190万6000円、毎分35枚の「TASKalfa MZ3501ci」が160万3000円、毎分25枚の「TASKalfa MZ2501ci」が142万4000円。

 モノクロ複合機TASKalfa MZ7001iシリーズの価格(税別)は、連続プリント速度(A4ヨコ)が毎分70枚の「TASKalfa MZ7001i」が262万3000円、毎分60枚の「TASKalfa MZ6001i」が214万1000円、毎分50枚の「TASKalfa MZ5001i」が171万3000円。