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SCSK、HPEと「NVIDIA AI Computing by HPE」推進で国内初の戦略的協業を開始

 SCSK株式会社は26日、日本ヒューレット・パッカード合同会社(以下、HPE)と、「NVIDIA AI Computing by HPE」の推進における国内初の戦略的協業を開始すると発表した。SCSKのアプリケーションモダナイズへの知見やシステムインテグレーションの経験と、企業のプライベート環境でのAI活用をサポートするHPEのソリューションを組み合わせることで、AIによる業務効率化やデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進を支援する。

 SCSKは、AI分野における研究開発を通じて得られた知見をサービス展開する計画を進めており、HPE製のAI基盤を導入して、ファインチューニング技術などによる特定業界向けの大規模言語モデルの開発を進めている。また、マルチAIエージェント技術や、ナレッジグラフ技術を利用した精度向上、デジタルヒューマンを含むXR/デジタルツイン技術による次世代の生成AI活用の研究にも取り組んでいる。

 HPEは、2024年6月にラスベガスで開催した年次イベント「HPE Discover 2024」で発表した「NVIDIA AI Computing by HPE」を国内で展開するために、高いインテグレーション技術を持つパートナーとの協業を検討する中、SCSKのAI分野での先進的な取り組みとアプリケーション開発やモダナイズにおける豊富な実績を評価し、今回の協業開始に至ったという。

 NVIDIA AI Computing by HPEは、企業による生成AIの導入加速を支援することを目的に、HPEとNVIDIAが共同で開発した、AIソリューションのポートフォリオおよび共同の市場開拓の取り組み。テクノロジー、人材、エコノミクスを結び付け、あらゆる業種の技術的な専門知識が異なる企業に向けて、AIプロジェクトの成功を加速させる。それぞれ異なる顧客のニーズに応えるため、HPEはさまざまなグローバルシステムインテグレーターやソフトウェアサービスデリバリのパートナー企業と連携して、顧客のニーズに沿ったAIライフサイクル全体にわたって、グローバルな専門知識と能力を提供するとしている。

 両社は、国内エンタープライズ企業のAI活用において、セキュリティとパフォーマンスを重視し、コンテンツやサービスを提供する。

 国内AI市場拡大に向けた共同マーケティングでは、金融、製造、医療などでAI活用を共創できる業種・顧客を選定し、業種別ソリューションのケーススタディを作成・提供する。また、共同セミナーやワークショップで、グローバル事例をローカライズし、国内の顧客ニーズに合わせてカスタマイズする。

 さらに、AI共同検証センターとして、自社データの有効活用のために、コンサルタント、データクレンジング検証、PoCを実施できる検証センターを「SCSK LINK SQUARE」に設置する。AIデモシナリオを提供することで、顧客のAI体験をサポートする。

 また、NVIDIA AI Computing by HPEで今後拡充されるソリューションラインアップを軸に、SCSK独自の技術やノウハウと融合して業種別モデルを作成し、顧客のビジネス課題を解決する最適なAIオファリングサービスを提供する。

 NVIDIA AI Computing by HPEの取り組みの中で、HPEはさまざまなAIソリューションの国内展開を予定する。ソリューションのラインアップ拡充に合わせ、SCSKはセミナーやワークショップを通じて、最適なソリューションの提供を進めていく。2025年1月28日には「HPE Discover More AI 東京 2025」での出展を予定しており、今後も技術革新を通じて、企業の成長と社会の発展に貢献していくとしている。