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JBCC、運用付きクラウドサービス「EcoOne」でマルチクラウド対応のコスト最適化機能を強化
2024年11月20日 15:23
JBCC株式会社は20日、運用付きクラウドサービス「EcoOne(エコワン)」を刷新し、コスト最適化機能を強化すると発表した。これまではAmazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなど、クラウドごとに別々に把握していた運用状況を一元的に把握し、企業が常に最適な構成とコストでクラウドを利用できる環境を実現するという。なお新機能は、12月1日より提供を開始する。
マルチクラウドの利用においては、サービスの利用状況を継続的にモニターし、サイジングをしながら、利用環境とコストを最適化していくことが求められており、現行のEcoOneでもマルチクラウドに対応したレポートを発行している。しかし現状では、各クラウドから推奨レポートが別々に発行され、各クラウドの判定基準や精度に依存しているため、実際に構成変更しようとすると、専門のSEによる検証が必要になる課題があったとのこと。
そこで今回は、推奨構成を判定するロジックを刷新し、総合的な構成判断を可能にした。最適なリソース量の算出に加え、構成変更に伴う変更作業などの前提条件を提示することで、実際に適用可能な構成案の推奨を実現している。
具体的には、最長90日間のサイジング最適化評価と、構成変更時の影響の事前測定を提供。ダウンサイジングのみならず、アップサイジングした場合の最適推奨も可能で、企業のビジネスにあわせた、柔軟な構成選択を実現するとした。さらに、構成変更に伴うリスクレポートを自動発行し、事前に変更影響を把握できるようにしている。
また、今までは個別にレポートが発行されていた、中堅企業向けのAzureライセンス形態「Azure CSPライセンス」の運用状況とコスト情報把握についても、ほかのクラウドサービスとあわせて統一のレポートを発行できるようになった。
加えて、異常支出検知機能を用いて、インスタンスの設定間違いといった誤操作や、無許可で設定された環境による想定外のコスト増加、マルウェアに感染した際の異常な通信等を早期に検知し、無駄なコストの発生を最小限に抑えるという。
なお、今回のサービス刷新には、日本アイ・ビー・エム株式会社の「Cloudability」および「Turbonomic」を活用しているとのことだ。