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日立社会情報サービス、PDF文書向け「電子透かしソリューション」がWebシステムへの組み込みに対応

 株式会社日立社会情報サービスは9日、電子文書のセキュリティ対策を支援し、情報漏えいや改ざん、無断での二次利用など、デジタル化に伴う新たなセキュリティリスクを軽減するための「電子透かしソリューション」の機能を強化すると発表した。

 電子透かしソリューションは、電子文書(PDFファイル)内に、ユーザー情報・データ提供元・データ提供先などの情報を「電子透かし」として埋め込むことにより、万一文書が流出した場合にも、データ所有者の特定や追跡を可能とするソリューション。

 今回は同ソリューションにおいて、活用シーンの拡大を目的とした機能強化を行った。従来はソフトウェアがインストールされたPC内でPDFファイルへの電子透かしの埋め込みを行っていたが、Webシステムへの組み込みに対応し、Webシステム内で、あらかじめ指定しておいた透かし情報を自動的に埋め込めるようにしている。

 また、社内外問わずWebシステムを利用できる環境であれば、電子透かしを検証し原本確認を行えため、例えば、セミナー資料を配信するWebシステム上にて透かし情報を埋め込み、情報漏えいや無断でのデータの二次利用、改ざんなどを抑止する、といった使い方が可能になったという。

 なお、こうした強化に伴い、「電子透かしソリューション」がWebアプリケーションとして提供可能になったため、電子透かしの作成や読み取りがスマートフォンでも行えるようになったとのこと。

 さらに、PDFファイルに対して閲覧期限の設定が可能になったことから、機密情報のセキュリティをさらに強化できるとしている。