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日立社会情報サービス、PDFに電子透かしを埋め込む情報漏えい防止ソリューションを提供

 株式会社日立社会情報サービスは13日、電子文書のセキュリティ対策ソリューション「電子透かしソリューション」を販売開始した。

 電子透かしソリューションは、電子文書(PDFファイル)内に、ユーザー情報・データ提供元・データ提供先などの情報を「電子透かし」として埋め込むことで、万が一文書が流出した場合にも、データ所有者の特定や追跡を可能とするソリューション。

「電子透かし」埋め込みのイメージ(地紋を表示するパターン)

 電子透かしは、用途に応じた3パターンの埋め込みが可能。パターン1は、電子文書時点では地紋を表示せず、印刷時に表示することで印刷による持ち出しを抑止する。パターン2は、電子文書時点で地紋を表示し、転送などオンラインでの流出を抑止する。パターン3は、地紋は常に非表示で、利用者に地紋の存在を気付かせずにセキュリティ対策を行う。

 電子透かしには、「データの提供元」「データの提供先」を埋め込め、データが流出した場合にはデータの所有者・システムから取り出したユーザーなどを特定できるため、2次転用のリスクを抑制できる。

 製品では、大量の公開電子文書を取り扱うユーザー向けのサーバーライセンスと、企業内における個別利用向けのクライアントライセンスを提供する。

 サーバーライセンス(1CPU8コアまでの利用)の価格(税別)は、PDF変換アプリケーションが月額8万円、PDF検証アプリケーションが月額2万4000円。
クライアントライセンスの価格(税別)は、PDF変換アプリケーションが月額400円、PDF検証アプリケーションが月額1200円。