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キヤノンITS、ホテルシステムのオプションとして「オンラインチェックイン」「QRチェックイン」を提供

スムーズなチェックイン手続きによって利便性向上を実現

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は、ホテルシステム(PMS)「PREVAIL」の新オプションとして、「オンラインチェックイン」および「QRチェックイン」サービスを、10月下旬より提供開始すると発表した。これにより、ホテル到着後の手続きを短縮し、よりスムーズなチェックイン手続きによって、ホテル事業者と宿泊者の利便性向上を実現するとしている。

 PREVAILは、宿泊予約・フロント・会計管理、顧客管理などの基本機能に加え、レベニューマネジメントやインターネット予約連動、販売コントロール機能などを搭載したホテルシステム。

 新たに提供する「オンラインチェックイン」は、宿泊者自身によるオンラインでのチェックインを可能にする新サービスだ。サービスではまず、自社Webサイトやオンライン旅行代理店(OTA)といった予約経路を問わず、予約時に登録されたメールアドレス宛てに、オンラインチェックインサービスにアクセスできるリンクURLを送信する。オンラインチェックインを希望する宿泊者は、受信したURLから自社Webサイトにアクセスして会員登録することで、ホテル到着前に、自身の端末上でチェックイン手続きを行えるようになるという。

 なお「オンラインチェックイン」は、tripla株式会社が開発・提供する自社Webサイト予約エンジンサービス「tripla Book」との連携により実現されるとのこと。

 一方の「QRチェックイン」は、QRコードを用いて宿泊客のチェックイン手続きの時間短縮を実現するもの。自社WebサイトやOTAなどの予約経路を問わず、予約時に登録されたメールアドレス宛てに、予約情報検索用のQRコードを発行・送信しておき、ホテル到着後、受信したQRコードを使用することで、簡単に予約情報を検索できるようにしている。同機能は、タブレットなどを用いたセルフチェックインやフロントでの有人チェックイン、いずれの場合でも利用できるとした。

 キヤノンITSでは、新サービスをPREVAILの既存ユーザーへ展開するほか、チェーンホテルを中心に「PREVAIL」と新サービスをセット販売することで、2027年までの4年間で、180施設への導入を見込んでいる。

 新サービスの価格(税別)は、いずれも、月額利用料が施設あたり3万円。別途、導入費用(10万円から)がかかる。なお前述の通り、「オンラインチェックイン」はtripla Bookとの連携によって実現されるため、同エンジンの利用が前提となる。